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祝宴!シェフのKUBOのレビュー・感想・評価

祝宴!シェフ(2013年製作の映画)
3.5
台湾文化センターで行われている「台湾映画の新しい潮流を感じよう!」上映会で鑑賞。

「神」と呼ばれた料理人の孫娘が、全国料理人大会に出場して優勝を目指す、料理コメディ。2013年の台湾映画興収2位の大ヒット作だ。

2時間半という長尺ながら、最後までダレることなく、よく笑わせてくれた。またコメディながら、撮影やSFXにも凝りまくっていて、完成度が高い。全編に渡って出てくる色鮮やかな台湾料理の美味しそうなこと!

主役のシャオワン役のキミ・シアは、若い頃の釈由美子と夏帆を足して2で割ったよう(あくまでも私の感覚(^^))で、とってもかわいい。でも、お母さん役のぽっちゃりでハイテンションなリン・メイシウがよかったな〜。短い手足で踊るダンスも、周りを巻き込んでグイグイ引っ張ってく厚かましさも、とってもエネルギッシュ! 大好きになっちゃいました。

ワクワクするようなテンポのいい脚本はとてもよくできているけど、文句がないわけではない。終盤まで調子の良さとラッキーだけで勝ち進んじゃう感じがするので、もう少し料理人に開眼して努力するようなシーンも欲しかったかな、欲を言えば。

よく笑い、ホロリとさせてくれる本作。確かに台湾映画のセンスの良さと勢いを感じさせてくれる作品でした。オススメです。
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