商業映画×実話モノ
なんて、ひねくれてる奴が一番近づいちゃいけないやつだろ!って思っていたけど、リハビリのビデオでボロボロ泣いちゃった(照)
『ジョゼと虎~』っぽい軽やかさも感じられながら、実話ベースであるが故にそこまで脚色もされていない感じがある。
実話モノはエンドロールで、ご本人の写真や動画が挿入されることがあり、大抵は屈託のない笑顔を見せてくれることが多い気がするけど、この映画はそうじゃなかった。緊張ばかりでなく、色んなことが入り交じった複雑な心境をしている様が表情から伺える。そういった現実の多義性を採用していて、そればかりは虚構に取って変えられないという一種のマナーを感じ、すごく良かった。
と書きながら、これが「立教ヌーベルヴァーグ」出身の作品ではなかったら同じ評価をしただろうか?と、感動ポルノじゃねえか!と感動ポルノポルノみたいに斜めに観てしまったんじゃないかと。贔屓目で視聴してしまったのは、どうしても否めない。