罪の手ざわりのネタバレレビュー・内容・結末

罪の手ざわり2013年製作の映画)

天注定/A Touch of Sin

上映日:2014年05月31日

製作国:

上映時間:133分

3.7

あらすじ

「罪の手ざわり」に投稿されたネタバレ・内容・結末

・会社の汚職に復讐のショットガンが火をふかせる炭鉱作業員のダーハイ(大海)、家族に内緒で出稼ぎで殺人強盗を繰り返すチョウ(周)、不倫の男と別れて風俗店の受付として働くシャオユー(小玉)、不注意で友達を怪我させてしまいナイトクラブのボーイとなり同じ職場の女性に恋をする少年シャオホイ(小輝)の四篇の物語を見せながら罪を犯すものがほんとうに悪なのかを問いかける
・それぞれの話の始まりは静かだが、暴力シーンになると目が覚めるほどエグくてその対比が印象的
・シャオユーの顔を札束で執拗に叩き続けるシーンは北野映画でのたけしビンタを彷彿とさせる
・チョウが息子と見上げる花火
・シャオホイと童顔で子持ちの女性との淡い恋と衝撃的な結末
 ジャジャンクー監督、とある中華の罪と道




もはや全然文化大革命的に映画は、なかなか入ってこない中国映画

ミニシアターブームは、瓦礫のように封殺され、時の重みで潰れていってる2015年、日本。

殆ど見たことない中国映画を引き寄せるのが、北野武こと「オフィス北野」

ジャジャンクー監督に投資し、製作を買ってでているのだ。

DVDジャケットを見て、驚いたんですよね、カンフー、アクション映画満載のアジア映画コーナーに

「オフィス北野」製作!って何?どういうこと?


というので、初

ジャジャンクー監督「罪のてざわり」 ノーマーク鑑賞致しました。
本当久々のジャケ買いならぬジャケレンです。



なるほどなるほど!

予算掛かった、北野武オフィスの意味もわかりました。日本人に投資しない意義も、なんとなく判りました。


それは、ジャジャンクーが繋げる中国の罪と罰の道

複数人物が、つらなる「罪のてざわり」を魅せてくれます。

とっても面白かったです。

フィルターの間に潜む素晴らしくスリリングなクリミナル

中国地味ノワールのようなジャジャンクーの中華犯罪数珠つなぎドラマでありました。


物語は、
とある髭の中年

とあるマスクのバイカー

とある工場若者

とある女性

が、中国のここそこでノワールを魅せてくれます。


後付けで分かったんですが、このジャジャンクー

なかなか落ちが性急な感じが、あってちょっと

引くアンド笑い

が私には、起きるんですが、そこが個性と捉えたいです。
なんかねアッバスキアロスタミにも似てるンですね、フィルム特性がね。

土着、ドキュメンタリータッチ、突然落ち(笑)


特に工場若者編は、中国の異様な風俗描写が、素晴らしいユニークで刮目ですよん!




さて
ジャジャンクー監督が魅せる

中国罪の駅

中華ノワールの道


ミニシアター好きの方に!ぜひ!


追伸
ほかの「世界」も見てみたいです!

そう!あらたな素晴らしい映画作家の誕生をタケチャンが支えてる。素晴らしい文化偉業です!
大きな構造の中に閉じ込められて、自分の人生を生きたいのに抑圧されてしまったもどかしさや悲哀がある、もう取り戻せない感覚になる。かなり沁みるものがある。
4人が追い詰められていってたどり着いてしまう結末を、最後あの画面で締めくくるというのは、すごく重い...ストーリーも人物の表情もすごく重いのに、なんか放心するくらいキレイなシーンも多い。「花火を打ち上げる」って言って銃を空にぶっ放すシーンすごく好き。あと雨に打たれるちいさい仏像とか、蛇女がティッシュくれたりとか。
マリアの絵がうろうろしてたり、リンゴがでてきたり、そういう演出も画面的な意味でけっこう好き。
あのジャジャンクーの映画ということもあって、かなり覚悟を決め、部屋を暗くし、なるべく余計な情報が入らないようにしてみたのだが、そんな心配は必要なかった。

冒頭10分で描かれる銃撃のシークエンスだけで、この映画が傑作であることが判明。次々に入れ替わる登場人物たちに訪れる驚愕の展開と、殺人に対する「手ざわり」の違いが面白い。殺人を起こしたあと歓喜するもの、罪を隠そうとするもの、殺人の快楽を知るもの、その捉え方は様々であるということを提示しただけでも新しいにもかかわらず、監督特有の静かで美麗な背景描写との対比がさらにうま味を出している。絵のトラが急に鳴いたりと監督特有の謎の演出も健在でそれも面白い。
 2015/2/21@レンタルDVD。
 大傑作!確かに北野武や黒沢清を感じさせる部分はあるし、またテーマ的には『サウダーヂ』あたりにも似たものを感じたものの、重いテーマ性と映画的な煌きが高い純度で結実した映画になっていた。
 オープニングでバイクに乗った男が不良に絡まれる。「これはアクション映画じゃないからきっと痛めつけられるんだろうな」と思っていたら、虚を突かれるかたちで反撃が行われる。これは、この映画世界における暴力は突発的に起きるものだと宣言している。
 複数のエピソードが進行し、時折交差するものの決して交わらない様は『サウダーヂ』にも近い。ただ、個人的に鑑後感は『罪の手ざわり』のほうが上だった。それは映画的快楽の差なのかもしれない。エピソード1(普通に使っているけど、便宜的なものです)のラストの人のいない馬車とか、ある種カタルシスがあった。
 エピソード2には、単純に娯楽作品としての面白さも感じた。ただ、もちろんその裏には中国の急速な発展の裏で生じた歪みが流れているわけで、この娯楽としての愉しみに後ろめたさを感じてしまうのも事実。だが、この気持ちよさと悪さが同居した感覚は嫌いじゃない。
 とは、エピソード2で主人公が店にいる時や、エピソード3で主人公の女性がプラットフォームで見送りをしている時、あるひとりの人物にだけピントが合う演出、とても見事だった。後者なんか、ある人物が画面に映っているのに最後までピントが合わない。それが怖い。
 エピソード3は主人公の女性がある行為をやってしまった後に画面に向かって見せる動作が藤純子のようにキメキメだったのは、ちょっと現実味がないと思ったんだけど、でのその部分が確かに映画として気持ちよかったのは事実。うー、悩む。
 あと、エピソード4は、良質な青春映画だけど残酷さと常に隣り合わせなあたり『ヒーローショー』も連想した。ラストは巷で言われていた通り黒沢清的。
 全体として、この映画における悲劇は、貧困層と富裕層が交わった時に起きる。前にリツイートした内容で「本当に『サウダーヂ』を見ることができる人はある程度恵まれている人間だ」という大意のことが書いてあって、かなりドキッとしたんだけど、この映画にも近いものを感じた。この映画の、隣り合わせの世界であり、別世界でもあるという感覚ゆえに楽しめている罪悪感。そういったものとは向き合いつつも、今後自分としてはダウナー系エンターテイメントとしても楽しめてしまうのだろうな。
現代の中国人は京劇の物語をかつての中国人がそうであったように、自分を投影させて観ることができるのか、そんなところが出発点になっている気がする。だから、中国の社会問題が…とかよりもむしろ任侠モノの側面があって予想と違った。最後のシーンが明らかにしている通り、中国人は京劇の物語が語るやり切れなさや梁山泊への憧れをやはり感じるのであり、それを消すかのようにやけに華美な中国の都市風景が度々登場する。なんか、中国人ほどは分からないかもしれないけれど、あの「新しい中国」に対する妙な嫌悪感が伝わってきた。今もかつての城が残り、かつての大自然が残る中国の風景だが、そこには彼らの「梁山泊」はもう無い…。チャオ・タオの怪演が凄かった!それにしてもこんなに中国社会にどっぷり浸かった作品をカンヌがよく評価したもんだと思う、審査員が相当中国に理解があるのか?非常に謎。
ゆっくり、慎重に回るカメラとその中に映る暴力のコントラストが結構好きでした。なんとなくシュールで笑えてしまうところもあった、ラストシーン等。あの人たち全員はまだ人殺さずに生きれてるって感じでハッピーエンドかな、あと動物凄かったな 同じ回に渋川清彦さんがいてブチあがった