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MUD -マッド-の1MDのレビュー・感想・評価

MUD -マッド-(2012年製作の映画)
4.5
愛の不完全性がメインとして語られるテーマではあるが、「愛すら例外ではなく」全てが不完全であるという、さらに広い認識の話なのではないか。両親やMUD、サム・シェパード、全ての人間が主人公の理想のままとはいかない現実を抱えており、また、あらゆるドラマティックな出来事、例えば初恋や愛のために行われた盗みや殺しにも容赦なく現実が突きつけられる。生きることは現実的な問題であって完璧さからは程遠い。「成長する」「大人になる」ということは、そういった完璧さの幻想から抜け出すことにあるのだと思った。
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