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NOのzogliのレビュー・感想・評価

NO(2012年製作の映画)
2.3
フィルムで撮ってるザラザラの画面、始終low keyで進行するので観てる途中で寝てしまい4回目のトライでやっと観終わった

話としては1988年のチリで実際に行われた軍事独裁政権の正当性を問う国民投票をめぐる話
賛成派と反対派でCM合戦をするってのも凄いなー
題材になった事実よりも少し先の未来に生きているわたしたちは独裁政権が倒れるのを知っているのだけど、世論を操作するために現政権=独裁側がテレビ放送で真実を流さなかったり、汚い事して反対派陣営に脅しをかけてきたりしてて、まぁ当たり前にフェアじゃ無くて何が民主主義だよとつっこみたくなるような横暴さ

ミャンマー情勢とか考えると飽きてもこういうやつ観ておいた方がいいかな、とかそんな気持ちだったんだけど
感染症対応グダグダな老人が舵を握るこの沈没しかかった極東の島国に居ても通じるところがあって、観てよかった
国が、民が貧しいと目の前の事と今持っているものを失わない事だけに固執するんだよね…
『どうせ何も変わらない』じゃ本当に何ひとつ変わらないから、NOと言うことから始めよう!ってあたりがね、もうね…


主人公はNO派のCMを担当するフリーの広告クリエイター的な人で(職場の直属の上司がSI派のCM担当だったりしてそこがまた衝突ポイント)、離婚してんのか別居なのか知らんけど男の子の父親、奥さんらしき人も政治的思想を持ってて政治犯として拘留されたりしてるんだけど、まぁセリフはほ広告の話なのでイマイチ何考えてるかわからない、CMに対する情熱もそこまで感じないし割と全編淡々としてるので これもまた睡魔との親和性を生んでたんだろな
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