こばまさ

7番房の奇跡のこばまさのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
4.2
まさかのまだ観てないやつ…
あれだけ韓国映画観てるのにね。

当初、ワタシの予定では700レビューで鑑賞の筈でしたが、まさかのずっとレンタル中で断念(何故かHuluしか配信がないし)
その後、観るタイミングを完全に失った。

そんな言い訳はどうでもいいよ。
こんなに長く温めた作品は、後にも先にもこれが最後だ。
U-NEXT解約する日にU-NEXTで配信を見つけたのも、何かの縁だろう。


冤罪で刑務所に入れられたヨング。
ヨングは知的障害があり、警察の捏造や国際弁護人の明らかな怠慢もあり、無罪を証明出来ない。
しかも、ヨングにはまだ幼い娘イェスンがいて、なぜ父親が急に居なくなったのか把握し切れない。
そんなヨングとイェスン、そして刑務所の7番房で出会った男たちとの、奇跡の物語。


結論から言うと、泣きました。
なんか、みんなが口を揃えて“泣ける”“感動した”“これで泣かない人はいない”
とか言ってるから、あーこれは逆に泣けないだろうなーって思ってたのに秒で泣けた。

ただ、一言に泣けると言っても、その涙には色んな種類がある。
この映画は、大半が面白い。
笑えるという意味の面白さが殆ど。

その貯金なのか、緊張と緩和なのか、感情を操るのが本当に上手い。
これは間違いなく、大傑作です。


冤罪となったヨングを演じるのは、リュ・スンリョン。
観てきた作品は多くないけど、やはり彼の演技力はいつもずば抜けてる。
特に本作は、その難しい役どころにも関わらず、彼が演じたからこそ、ここまで魅了されたんだと痛感した。

娘役の子も、本当に可愛いし素晴らしい演技でアジョシの心を鷲掴み。
韓国の子役のレベルには毎回驚かされるけど、今回も参りました。

そして、7番房で出会うおじさん達よ。
チョン・マンシクも良かったが、やはりここはこの人しかいない。
そう、オ・ダルス!!!
本作で、オ・ダルス出演作も14作目となったワタシが断言します。
ベスト3に入る名脇役でした!!
またアイコン、戻すぞー!!


話が若干脱線しましたが、とにかくハートフルな映画。
状況は過酷ながら、ヨングの人柄が刑務所内で出会う様々な人達と化学反応を起こしていく。
色々とあり得ない場面もあるけど、そこさえ目を瞑れれば、笑いと感動が待ってます。

個人的な影のMVPは、刑務所課長のチョ・ジェユン。
ほぼほぼ、彼に泣かされた。


ほんと今更だけど、観て良かった。
こばまさ

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