みい太郎

7番房の奇跡のみい太郎のレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
4.6
私の人生映画館イチ号泣の「アイアムサム…」の韓国版と聞いていたもんで覚悟して行きました。
「王になった男」ですばらしい助演をなすってたリュ・スンリョンさんがでてる、子役が良かったらしい位と韓国で1300万人の大ヒットの情報は持ってましたが…
上回りました。いやあ~参った。
韓国映画の良い所満載だった。
ドキドキもそれに伴う怖さや
独特の暴力シーン、情熱的ともいえるマスコミの脅威。1番痛感したのは所々、素晴らしいタイミングで繰り広げられるユーモア。

思わず爆笑してしまいました。
ネタバレせずに見てください。
場内の方々も途中から皆さん
心起きなく笑っておられました。

出演者の面々がすんばらしい間合いで繰り広げる芝居をする方々。
皆さん喜怒哀楽を上手に散りばめる重要な役どころをしてますが、
主役のスンリョン氏であっても
韓流ドラマじゃ主役じゃ無い事も多く、面々も脇専門的な方々ばかり。映画初出演の方もいた。層が厚いんだわやと改めて思いました。個々に良いキャラ。
そして小さな天才、娘“イェスン”役のカル・ソウォンちゃん。
可愛いのよ、顔も仕草も。
びっくりするくらい上手い。
6、7歳なんだろうからザ.子役なんだけど日本の子役とは何かが違う
彼女の力もあっての大人の俳優たちチカラが上がっている様に感じた。当然号泣ですが
嗚咽と過剰な鼻啜りが出ないよう
堪えました。

それでも見終わったトイレの鏡には涙袋まで出てクッキリ何故か
可愛らしいくっきり二重になる位の自分がうつってました。
怒りや悲しみ、憎しみもきちんと表現され、主役のスンリョン氏からしたら敵になる被害者父。その人側から見たら憎む気持ちも真実であって、敵視しきれない、共感もでてしまう。

ラストシーンの収監着…
皆まで言いません。涙が止まらなかった。日本のアニメのチカラも実感。韓国映画はちょっとと言われる方にもぜひ観てみて貰いたい。哀しいのに見終わるとなぜかスッキリし前向きな気持ちになりました。
みい太郎

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