キッチー

7番房の奇跡のキッチーのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
4.2
洋画、邦画は観ていますが、韓国映画はほとんど観たことがありませんでした。実は面白い脚本の映画が沢山ある印象なので、ハマって韓国映画ばかりになってしまうのを畏れて避けてました(笑)
でも、今回は下の娘のリクエストもあり、前から気になっていた『七番房の奇跡』を観賞。
結果、とても悲しい話でしたが、いい映画でした。実際にあった冤罪事件をモチーフにして作られたフィクションらしいですが...

物語は、
知的障害者の父親イ・ヨング(リュ・スンヨン)としっかり者の可愛い娘イェスン(カル・ソウォン)はお店の前で展示されているセーラームーンの黄色いランドセルを毎日見て給料日に買いにくる約束をしていましたが、明日は給料日という日に最後の1個を他のお客に買われてしまいます。店先でそのお客と少しもめ、それが原因で大きなトラブルに巻き込まれていくことに...
後日、ランドセルを買った女の子から、他の店でも売っていることを聞いた父親は彼女の後を付いていきますが、目を離した隙に見失い、再び見つけた時、彼女は倒れて死んでいました。
知的障害者ゆえ状況を説明出来ず、逮捕される父親。家では何も知らず一人で父親を待つイェスン。二人は離ればなれになってしまいます。
父親は刑務所に服役し、入れられた七番房には一癖ある囚人たちと一緒になります。娘を心配する彼と隠れて会いにくる娘に触れることで、少しずつ囚人たちや刑務所の課長(チョン・ジニョン)の心を動かして...
といった内容。

登場人物がとっても温かい、娘のイェスンがかわいい。親子の気持ちが分かりやすく胸に刺さります。とにかく切ない、こんな理不尽なこと、あるんですね。
韓国の刑務所が緩いところ、ホントは駄目だけど、今作では嬉しかったです。

娘を失った父親が冷静さを欠いてしまうのは分かるような気がしますが、その分警察は冷静にしっかり捜査してもらいたかった。偉い人への忖度など、もってのほかです。

七番房で人気者になったイェスン。父親との気球はとても印象的でしたが、なんて無情なんでしょう...そして、親子の別れのシーンは涙腺がヤバかった...一緒に観ていた娘に気付かれないようにするのが大変でした(笑)

周りの人たちの支え(特に刑務所の課長さん)でイェスンがしっかりした娘に成長したのは良かったですね~。そして、最後の裁判で仲間たちが協力して判決を勝ち取っていくところも。ちょっとだけ救われた気がしました。