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7番房の奇跡のchichichiのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
4.5
過去鑑賞🎞

知的障がい者と冤罪という非常に重いテーマを扱っておりながら、ユーモラスで明るい作品です。
知的障害という設定を利用し、コメディ要素をふんだんに使い、しかしクライマックスではしっかりと泣かせてくれます。

脚本のツッコミ所は色々あるもののそれすら目をつむっても良いと思わせたのは、俳優人の素晴らしい演技とキャラクター。
主役を務めたリュ・スンリョンは見事に知的障がい者の役を演じきっている。演技があまりにも自然なので、つい感情移入しすぎてしまう。テーマがテーマなので、コメディ要素もあるが辛くなる面もあります。
また子役のカル・ソウォン。彼女も主役級によいものを見せてくれた。決して大人にこびない柔軟な表情と愛くるしい笑顔、そしてしっかりとした台詞回し。彼女の演技に心揺さぶられます。

脇を固める独房の個性豊かな仲間達も楽しい。イェスンに文字を教えてもらう番長や、出産をひかえた妻のいる男、それぞれが主役の二人を引き立て、作品全体のコメディ要素にもなってくる。
個人的にはイェスンの成長後を演じるパク・シネの飛びぬけた可愛さに驚きです。

兎に角、最後は泣かせられるのでハンカチ持ってみてください!
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