氷雨水葵

インシディアス 第2章の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

インシディアス 第2章(2013年製作の映画)
3.5
2023年リライト17本目

恐怖演出は少ないです

◆あらすじ
悪夢のような恐怖が過ぎ去ったランバート家。

しかし、夫ジョシュ(パトリック・ウィルソン)は’’彼方’’から何者かを連れてきてしまい、憑依されてしまう。

やがて、ジョシュに憑依した霊が再び家族を襲う―――。

◆感想
続けて鑑賞しました。1作目の続きから始まるかと思いきや、序盤でジョシュの幼少期を描くという、なんとも面白い感じ。前作の伏線をすでに回収しているし、エリーズと悪霊との因縁も知ることができます。
パトリック・ウィルソン演じるジョシュがだんだん別人になっていくのがすごい怖い。前作の「あなたを想って作った曲」っていうのは完全にフラグだったな(笑)「なんで曲を知らないの?この人は夫じゃないわ」という流れが容易に想像できたし、ジョシュが若干キレ気味な性格なのも「完全に堕ちた」って思いました。

てか、ルネが刑事さんと電話してるシーンに何気にドキッとしました(笑)カメラはルネを追いながらも、少し離れたリビングにいるドレスを着た女性もちらっと見え、でも次の瞬間には消えてて、みたいな。こういう短い何の変哲もないシーンで「いるやん!」と思わせてくるジェームズ・ワンほんまに好き。
よくよく考えると、本作はストーリー重視だった印象。ヒヤッとするシーンはいくつかあるものの、そこまでビビり散らかす恐怖はなく、ジョシュの過去やエリーズの活躍をしっかり描いていた感じ。そう考えると前作のほうが圧倒的に面白かったですね…。

個人的にはサイコロ振るシーンがフラグすぎてよくなかった(いい意味で)。病院に導かれたのはいいけど、あれは絶対にエリーズじゃなかったよな…。急にPOV視点になるから『パラノーマル・アクティビティ』要素も入ってるw
スペックスとタッカーが2人きりでビビりまくってるの面白い。怖さのなかにこういうクスっとできるシーンがあると落ち着きますね。ハンディカメラを下げた瞬間、女の子が映るのは何気に面白い演出かも。「いる…」って思うし、女の子に言われて潔く部屋を出ていく2人に笑ってしまいました。
てか、布かぶせた人型がいっぱい並んでるのあかん!動き出しそうだし、絶妙に怖いんよ(笑)まぁ母親に強要されて息子が殺人鬼になるのは鉄板よな~『13日の金曜日』もそうだったし。

続きそうな終わり方をしますが、エリーズはあんな状態になってしまったので、時系列では4作目なんですよね。当時はもちろん知りませんでしたが、今思えばいい終わり方だったのかな?エリーズの過去に絞った続編(前日譚)を製作したのは正解かも。
氷雨水葵

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