<概説>
死者からの脅威を脱したかに思われたランバート一家。しかし不穏な現象は治ることがなく、再び彼等は恐怖の夜を迎えることになる。
<感想>
ジェームズ・ワン監督は雰囲気の構成を間違えない方だと私は思っています。
『SAW』
『ワイルド・スピード SKYMISSION』
『アクアマン』
著名な作品のどれもが世界観が完成されていて、演出が物語をぶち壊すようなこともありません。そうなると本作のどこか童話的な演出も、案外確信犯だったのかなという気がします。
母親の亡霊だったり、霊的儀式の各種アイテムだったり。ちょっとやりすぎて怖くないものが作中結構あるのです。ホラーというよりもむしろ、ティム・バートン的ダークファンタジー調。
そういった視点で見れば、この作品は王道ダークファンタジーとしてきちんと成立します。
子どもの考えたような造形のオバケが家族を襲う。家族は一致団結し、未知の世界を冒険しつつ解決策を模索する。最後は家族の絆が鍵となって大団円と。
ホラー映画としてのクオリティは第一作に及びませんが、作品としてのクオリティはこちらに軍配が挙がった気がしますね。