てるる

FLU 運命の36時間のてるるのレビュー・感想・評価

FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)
3.8
韓国版「アウトブレイク」でした!
特に後半の展開は完全にそれ。

違法入国から始まった致死性100%の鳥インフルによるパンデミック!

救急隊員のジグと女医のイネ。
イネの娘、ミルを救うのがメインとなっており、「アウトブレイク」よりはパーソナルなストーリー展開。

正直ツッコミどころも多いんだけど、韓国映画らしい勢いで突き進むのでそこまで気にならない。

ただ、やっぱ医者なのに娘と離れたくないあまりにクラスターの原因になる行動するのはどうなの?て思う。

一般人ならまだしも、こんな自己中なことする倫理観の医者は怖すぎる。

でも主人公ジグの良いヤツっぷりと、マブリー演じる扇動者やらアメリカ政府関係者など分かりやすい悪役のおかげで霞んでたけど。

一応何故ここで米軍が介入してくるかというと、韓国は今も北朝鮮と戦争中。

今は停戦という状態ではあるけど、有事に備えて米軍が駐留してます。

戦争含む有事が起こった際に、韓国軍と米軍どっちが主導権を握るか混乱しないように取り決めた有事統制権というものがある。

クライマックスで言われてるのは、米軍に主導権が移ったということだと思われる。
なのでそのあたりを把握しておくと理解しやすい。

ユ・ヘジン演じるジグの同僚がコメディリリーフとなってたり、ミルとジグのやりとりは微笑ましくて重苦しくはない。

それでもパンデミックの広がっていく様、政府も民間人も軍人もパニックに陥っていく流れは恐ろしい。

昨年から続くコロナ禍とも重なる部分もある。
だからこそ今観るべき映画かもしれない。

ちなみにインド映画の「ウィルス」という作品はコウモリから発生したニパウィルス事件を描いた実話。
これまた今の時期にピッタリな映画。
お金はかかるけど、IMOで観られます。
https://www.im-o.net/
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