NAOYA

FLU 運命の36時間のNAOYAのレビュー・感想・評価

FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)
3.9
韓国の盆唐、密入国者たちを運んだ男が謎のウイルスに感染して死亡する。それから24時間も経過しないうちに市内の病院で似た症状の患者が続出し、次々と命を落としていく。救急隊員ジグは女医のイネと娘ミルと出会い、2人を守ろうとするが…


韓国映画のパンデミック作品。
ゾンビ系ではないパンデミック物は初めて見たと思いますが、こちらの方が現実に起こりそうで怖いですね。
さらに、今作はスケールも大きくて驚きました!


主人公のジグはヒロインや女の子ばかりではなく、近くで困っている人がいれば助けに行く素晴らしい救急隊員。良い人過ぎます!

ヒロインのイネは前半は女医として人々を助けようとしていますが、後半は娘を守る為ならなんでもする姿が…。
気持ちが分からない訳ではないし、物語の展開的にそうなるのは分かりますが、正直それはどうなんだ…とツッコミたくなる部分もありました。

女の子のミルちゃんは良い子でしたね。

脇役ではありますが、主人公の先輩役もなかなか良いキャラでした。

そして、マ・ドンソク!
中盤いきなり現れて良い奴かと思いきや…。まぁ、確かに悪役顔ではありますからね(笑)でも、「新感染」で好きになったマ・ドンソクが出てくるとテンション上がります!


序盤、咳だけでどんどんウイルスが広がっていくのは恐ろしかった…。
咳って怖いですね…。

中盤ではウイルスが一気に広まりパニックに。
感染者の数、そして処理のシーンがかなり衝撃的!
人間をUFOキャッチャーのように扱い、ゴミの山のように連なる光景はヤバいです。

終盤では市民が暴徒化してしまい、政治家は発砲を許可しアメリカまで絡んできます。スケールがとんでもないことに。
ただ、ウイルスどこ行った?と感じてしまいました…。
ウイルスよりも人間の方が恐ろしいということを描きたかったのかもしれないですが、ここにきてウイルスの存在が薄くなるのはちょっと残念でした。

しかし、主人公とマ・ドンソクの肉弾戦、やたらとカッコいい大統領が見れたのは良かったです!


何でマスク取るの⁉︎とか何でこの状況で感染しないの⁉︎などなどツッコミ所もたびたびありましたが、思っていたよりも楽しめた作品でした!
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