高瀬とうや

蝋人形の館の高瀬とうやのネタバレレビュー・内容・結末

蝋人形の館(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

痛い、痛い、痛い、痛い。
人間を芯に蝋をかぶせてお手軽蝋人形を作る、という手抜きなので、蝋をはがそうとしたら顔の皮までペリペリと剥かれるというとても痛い仕様です。
※手抜きすんな、蝋細工師。
そういうかなり「痛い」シーンがある(ペンチで指を切断するとか)ので、それが苦手な人は注意。
そもそも見ないだろうけど。

スラッシャー映画ではよくある「被害者が逃げ惑うだけで、反撃せえへんのかい!」という不満はニックがガンガンボウガン打ったりしてくれるので良かったです。
生存確認が甘いのは盛り上げるためにしゃあないけど、ヘッドショットしてほしかった。

代わりにカーリーがその分キャーキャー泣きわめいてくれます。

クソ野郎かと思ったニックがカーリーの服が汚れた時に率先してタンクトップ脱いで貸してくれたりして結構いいやつなので、「蝋人形をライターであぶっちゃおうぜwww」というアホ彼氏と恋人の座をチェンジしてほしかった。
作中一番ひどい目に遭ってるけどな、彼氏・・・。

【あらすじ】
フットボールの試合を見る為にカーリーたちは二台の車に分かれて遊びに行くが、途中泊した地で車が故障し(殺人鬼により仕組まれた)カーリーと恋人の二人は仲間と二手に分かれ、とある街へと行くことになる。
だが、そこは殺人鬼が住み、通りかかった人間を生きながら蝋人形へと加工するという呪われた地だった。
恋人や、カーリーたちを迎えに来た友達は全員殺され、カーリーの双子の兄のニックだけになってしまう。
ニックは親の愛情を一身に受けるカーリーに嫉妬に近い感情を持っていたが、殺人鬼を倒す為に力を合わせる。
殺人鬼も双子で、シャム双生児として生まれた彼らは兄の方が分離するときに顔の半分を削ぎ落され、顔を蝋の仮面で隠しながら生きていた。
ニックとカーリーは、彼らを屠り、焼け落ちる蝋人形の館(すべてが蝋で出来ていたのでよく溶ける)から逃げ出し、警察に救助される。

だが、警察によって「蝋人形の家の兄弟は2人ではなく、実は3人目が居る」と知る。
そして3人目はカーリーと恋人を町の途中まで車に乗せて来た不気味な男で、救急搬送されるカーリーたちににこやかに手を振るのだった。
高瀬とうや

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