エアール

蝋人形の館のエアールのレビュー・感想・評価

蝋人形の館(2005年製作の映画)
3.5
肉の蝋人形のリメイクにして、
アンノウンやエスター、などで知られるジャウム・コレット=セラ監督の長編デビュー作品。


アメフト観戦に出かける男女学生ら
ーーニック&カーリー兄妹、ウェイド、ブレイク、ペイジ、ドールトン。
エリシャ・カスバート、パリス・ヒルトン、ジャレッド・パダレッキらが各キャラクターを好演。

人気で混雑が予想される試合なため前入りしスタジアムを目指すご一行、
その道中キャンプで一夜を明かすことに
ーー闇夜に現れる一台のトラック。
ライトを点けたまま、運転席から降りようともせず、
ただその場に停車しずっとこちらの様子を伺うだけ。
不信感が高まる中、しばらくするとトラックは移動し何事もなくその場は終わる。

翌日
新品の車にもかかわらずエンジンがかからない
ーー何者かの手により意図的にファン・ベルトが切断されている。
近くの町にスタンドがあると、地元住民から情報を聞いて、
町へ行きベルトを入手しようとするのだが…
これが悪夢の始まりになろうとは
このときは誰も知る由無し。

地図にも載ってない町、アンブローズへようこそ、
静寂に包まれ、人の気配がない廃れた町、
トルーディーの蝋人形の館
ーー閉館中とあるが、鍵は開いていて、
中には無数の蝋人形らが、
人形だけでなく、建物や家具、すべてが蝋でできている、
トルーディー家と一家に纏わるお話
ーー芸術家のトルーディー、
夫のビクターは法で禁じられた手術をして
都会で医師免許をはく奪される、
夫妻は心機一転にと町へ越してきて
トルーディーは蝋細工で持ち前の才能を発揮し、
念願の蝋人形館を建て、
息子を授かり、家も建てた。
だが彼女は脳嚢胞のせいで制作できなくなり正気を失ってしまう。
最後はベッドに縛られ夜な夜な悲鳴が町中に響く、
夫はすっかり絶望してしまい自分の頭を撃ち抜き自殺、
残された息子たちは里子に出されて死んだとさ、
双子のボー&ビンセント兄弟、
次々と惨殺されていく学生ら、
狂気と凶行の目的、
外部への連絡手段も絶たれ、頼れるのは己のみ。
彼らの命懸けの闘いがここに。

見知らぬ町、無人と静寂、蝋人形の館にはくれぐれもご注意を 笑
エアール

エアール