このレビューはネタバレを含みます
友人に勧められて観た作品。
こういうホラーとかパニック映画で、なんらかの確執がある兄妹が、危機的状況下で強い絆を見せる感じ好き。
殺人鬼兄弟の歪な関係もそれはそれで好きだった。
弟ヴィンセントがペイジとブレイクをわざわざ殺しに行く理由がよく分からなかったけど、「“好みの蝋人形の町を作ろうとしている兄を手伝いたかった、褒めてもらいたかったから”なのかなあ」とか考えると可愛い。
奇形児の双子だった二人だけど、最期は生まれてきた時と同じ姿で蝋に沈んでいったのが感慨深かった。
最後の最後で実は三人兄弟って事実が明かされ、ヒヤっとする。
死体清掃員が犬と一緒に手を振ってるところで「あっそういやアイツ!!!」ってなるのが良かった。
話に聞いていた通り、蝋人形の館の主人:シリアル・キラーの兄ボーがイケメンだった。
カーリーが拷問部屋で拘束椅子に括り付けられて、接着剤で口を塞がれるシーン。
アレはすごい、接着剤を乾かそうとしてるだけなのに、無駄に官能的でひゃーってなる。
それと、ボーガンで撃たれて、家に帰って自分で矢を取り出す時も色気がすごい。
痛そうでしょうがないんだけど、その苦悶の表情は好きだった。
…なんかサドみたいな感想。笑笑
最初に登場した喪服姿が1番好き。
中盤からはキャップ被って顔が見えづらくて少し残念かな。
あと、マヌケ呼ばわりされるカーリーの恋人ウェイド役で若い頃のジャレッド・パダレッキが出演してて驚いた!
パピーアイズ&ベビーフェイスにヒゲ生やしてて可愛かった。笑
にしてもマヌケ。
普段ホラー観ないからビビりながらの鑑賞なのに、スーパーナチュラルのサム・ウィンチェスター役でタフで強いイメージの彼がすぐやられたのがダメージ大きかった。
しかも最初の犠牲者なので、捕らえた後、蝋人形にするまでの工程が細かく明かされるから…しんどかった。泣
生きたまま蝋人形にされるってなかなかエグいよ…
その後皮膚をペリペリされてしまうけど、その痛みからか、目が閉じられないことによる生理的な涙が痛々しかった。
館が火事で溶けて地下へ沈む時、彼の目が動いてなくて、死んでいたように見えたけど、どうだったんだろ。
「もしあの時点で死んでるとしたら、いつ死んだんだろ…」「生きてた方が動けないまま丸焼きになってしまうからもう死んでて良かったんだ…」とか、ジャレッドが好きなせいで、ウェイドを無駄に気にかけてしまった。笑
登場人物が殺されるシーンはわりと平気だったけど、その後の”加工“の方が私はビクビクしてたかな。
DVDでの鑑賞だったので、せっかくだからメイキングまで観た。
町は映画のために全て建てたものだし、館にある物をできうる限りほぼ実際に蝋を使って作ったなんてすごい。