黒羊

胸騒ぎの恋人の黒羊のレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
3.9
「胸騒ぎの恋人」

ドラン映画3本目。
今回もドラン映画ナビゲーターきざしさんと、フィルマのアホ映画仲間(褒め言葉)と突発実況鑑賞。

ドラン映画の常連役者とかフル出演で、あれこの人って…?みたいな楽しみを味わえました!

ゲイの男とストレートの女が、金髪クリクリの男を好きになり、そこからの三角関係が…

話が難しくない分、監督の意思がストレートに、シンプルに、繊細に表現されるのはドラン映画の特徴で、普段SFやギャング、アクション映画ばっかり観ているアホ脳(皆様ご承知と思うが)の俺にも、毎回楽しめる。

テンポっちゅーか、ドラン映画の「絵」と「時間」の使い方がなんかええのよね〜

グラフィックやってた人間としては、「オサレ」というよりも、「ええ色の使い方」してるなーと。
「わたしはロランス」の色彩感覚でさらに昇華してるなーと。

恋にまつわるチクチクや心のエグりも、ゲイ男性のドランも、ノーマルの女性も似たようなポジションに置いているのも、二人が好きになった「金髪クリクリ」の存在を表すのにもええ効果出てるなーと。

監督の、プランナーの頭の中にあるイメージが、構造が違う視点がちゃんと表されていて、やっぱ観ていて面白い。

エゴな感情の上に成り立つ恋なんてろくでもないっすね。

ドランの視点、構成は面白いので、「女性ウケが良い」と言われる監督の映画で学んで、恋に下手打ってる女性は頑張った方がいいんじゃないんでしょうかね。

あ、男はこの映画で描かれているようにシンプルでアホなので、是非とも男を手玉に取って頂きたい。

男が一番幸せなのは「女の尻にひかれているフリをして毎日頑張る」事なのですから。

ちょっとええ事言うたのでこれにて寝ます。

皆さま良い夢を。
黒羊

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