スタンダード

胸騒ぎの恋人のスタンダードのレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
4.0
【破廉恥怒乱倶楽部】


『映画鑑賞したというよりも』
『人間観察をした気分』
です。


失恋において、
『過去は乗り越えた』
と聞けばどこか胡散臭い。

かと言って、
『まだ未練がある』
と聞いても女々しく感じる。


『人と人が出会った時点で』
『もはや綺麗事は通用しない』
『薄ら寒い世界』
が出来上がります。


【愛についてのドラン・レポート】


劇中で、
『マコーレー・カルキンと』
『マシュー・ブロデリックを』
『足して2で割ったような男』
が、
『キンゼイ・レポート』
について語っています。


『性愛は7つに分類される』
とのことですが、
『グザヴィエ・ドランは全てに該当』
しているように感じます。


【セブン・ドランズ】


グザヴィエ・ドランを、
"ホールケーキ🎂"に例えます。


劇中で彼は、
『ドランという人間を』
『7つに切り分けて』
『登場人物達に反映させている』
ように見えます。


そう考えると
『劇中の登場人物達は』
『グザヴィエ・ドラン自身』
なのかもしれません。


『ドランが多数を演じるのではなく』
『多数がドランを演じている』


『多重人格というよりは』
『細胞分裂と言った感じ』
です。


【ドランの常識】


僕はドランの作品を、
"実験的"だと感じたことはありません。


『ドランは自分の中にある常識を』
『映像の中で表現しているだけ』
のような印象を受けるからです。


『不安定な人間を描ける人は』
『意外と精神が安定している』
のかもしれません。


『自分を客観的に見れている証拠』
ですからね。
『あくまで個人的な見解』
ですけど。


【ドランとヤカン】


ドランの映画には、
『ドランらしい役者ばかり出演している』
ように感じます。


例えば僕が、
『次作では』
『なべやかんを主演にして!』
とドランに打診したとします。


おそらくドランは、
『ごめん』
『帰らなきゃ』
『鍋を火にかけたままで』
と言ってはぐらかすでしょう。


そりゃそうです。
なんせ僕の打診は、
『ショートケーキの苺を』
『(井出)らっきょに変えてくれ!』
と言っているようなものですからね。


『この打診に興味を示すのは』
『北野武監督ぐらいなもの』
です。


【かに玉のやつ】


その昔
『中華一番!』というアニメで、
『甘い物を食べた後で』
『辛い物を食べると』
『めっちゃ不味く感じる』
エピソードがあったような気がします。
違ったらサーセン。


ドランの映画も同様、
『鑑賞した人の👅次第で』
『著しく評価が変わる』
のかもしれません。


そこは仕方ないので、
『ドランには自分の味を極めてほしい』
です。