マヒロ

それでも夜は明けるのマヒロのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
3.0
自由黒人として家族と生きていたはずが、ある日突然奴隷商人に騙されおよそ12年もの間奴隷として白人のもとに仕えることとなった男のお話。

主人公のソロモンは実在の人物で、解放された後の顛末まで語られるわけだけど、その陰で何人もの黒人奴隷達が解放されぬまま死んでいったのは変わりない事実で、何もかもがハッピーエンド…で終わらないのが仕方ないとはいえつらいところ。鞭で打たれた後の傷とかかなり生々しく描かれているので、そこら辺も耐性無い人にはきついかも。

登場人物の中でも特に印象的だったのは、やはりマイケル・ファスベンダー演じるエップス。黒人に対して冷酷な態度をとる一方で、情なようなものも抱いているような描写もあって、そういった難しい役どころをうまく演じてたと思う。むしろ、直接手を下しこそしないものの、あからさまに黒人への敵意をむき出しにしている奥さんの方が怖かった…。
@TOHOシネマズ海老名

(2014.59)[8]
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