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それでも夜は明けるのssのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
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重い、重い。

今の日本の世の中、きちんと嫌なことからは逃げられるようになっている。
仕事や家庭や学校…。
本当にどうしようもない時は、逃げてもいい。
逃げたとしても、きちんと別の人生を歩める。

だからこそ、この逃げられない、逃げても道が見えない状況にちょっと観ているだけで辛くなってきてしまった。
人間を所有物として見ている人間がいるということ。
コマとして使い捨て見てる「社畜」なんて言葉があるけれど、
本当に嫌だったらどうにでもなる。

このどうしようもない状況で気持ちをある程度切り換えて次のステップへ進むため目標を立てて、僅かな希望を見出すことって本当に困難だと思う。
ソロモンは気高い人だ。

原題は12years a Slave
同じ人間に産まれてきているのに、時代や境遇だけでこんなにも違う人生を歩まなければならないものか。
上手く表現できないけど、こういう事実があったことを心のどこかのシワとして刻まれて生きて行く。
それだけでも意味があるものと信じたい。

カンバーバッチ、ブラピ…ちょっと良い役だったわね…。
こんだけのネームバリューがあればちょい役で、すんごい嫌な役でも良かったのに…
って思うのはワガママかな。

2018/2/16
ss

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