12 Year's A Slave
まず映画化の経緯がすごい。パラマウントが興行収入を取れないから映画化を断った題材を、ブラッドピットの制作会社が映像化した。
ストーリーは、1800年代の黒人奴隷制度が合法化されているアメリカ南部で、自由黒人(奴隷ではない黒人)が誘拐され、奴隷黒人として12年間を過ごし、開放されるまでの実話。
映画ではただ一人をスポットに当てられているけれども、これはアメリカ全体に当てはまる話だし、まず映像化したブラッドピットの勇気を賞賛したい。そしてこれを映像化して、評価されたのはすごく大事なことだと思う。
いくつか印象的(見るのが息苦しい)なシーンがあった。
・主人公がリンチされ、木に括られるシーン
・エップスによる陵辱シーン
・パッツィのリンチシーン
全編を通して、俳優の演技が本当によく、特に重要な黒人奴隷女性役を演じたルピタ・ニョンゴはすごかった。
人種差別に対する理解を深める意味でも、単純に面白い映画ではないですが、見てよかったし、見るべき映画だと思う。
