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それでも夜は明けるのmのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.0
奴隷制が存在していた時代に実際に起こった話。人間として、過去にどんな事が起こったのか知るべきだと思って鑑賞。

過去のこの醜いものが未だに継続していることに強い疑問と悔しさを持つ。
わたしには分からん。どうしたら人間がここまで落ちる事ができるのか分からん。
最近、西部開拓時代に書かれた"アンクル・トムの小屋"を読んだけど、この時代に奴隷制を支持していた白人は奴隷制度は正しい事で、神の思召しである、って信じてた。自分たちで勝手に書き換えた聖書にそう書かれてるらしい。こんなにも愚かで残酷で人道のかけらもない最低ランクでもはや哀れな行為を簡単にやって、そういう生活に慣れている人々が南部の人間達だった。

今、2020年、形が変わっただけで、これが未だに終わってない。まだ同じ考えの人がいる。ついこの前ジョージフロイドさんの事件が起きたばかりで今アメリカでは過激なデモが起こってる。もう何でとしか言えん。何で?何で直に見ていられないような事が出来るん。それで何でまだ終わらんの。
悪魔に取り憑かれてるとしか思えん。


最後に映画自体について、キャストにポールダノの名前を見つけてこれは観る価値ありそうって謎のポールダノ絶対主義みたいなんで選んだけど(ポールダノの独特の癖のある演技が好きなんです)主人公ソロモンを演じたキウェテル・イジョフォーはもちろんのこと、ルピタニョンゴの痛々しい演技が刺さる。子供達と離れ離れにさせられた女性や船で一緒になった男性たち、プランテーション農場で歌を歌う奴隷たち、全部ほんとにこんな感じだったんだろうなって思う。
審判の日は必ずやってきます。
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