Kaho

それでも夜は明けるのKahoのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.5
これはトラウマ映画になりそうでした…
でも、多くの人に観てほしい作品😢
有名やのにずっと観てなかったけど、ここまで衝撃な映画やとは知らずにいました

これが実話に基づく…
あまりにも辛い。1日で観れなくて、3日に分けて観たし、1ヶ月以上前に観たのにレビューもまとまらなかった😭

スティーヴ・マックィーン監督がアフリカ系黒人監督初のアカデミー賞作品賞の栄誉に輝いた映画
恥ずかしながら、最初監督の名前見て、「大脱走」などの俳優さんの方かと勘違いしていました…😱💦

- - -黒人奴隷制度- - -
かつて黒人奴隷が合法であった時代、自由黒人であったソロモンは家族で幸せに暮らしていたが、ある日仲間に騙され奴隷として売られ、家族とも引き離され過酷な奴隷生活を強いられることとなる…。
タイトルにもある通り12年間奴隷だった
" 12 Years a Slave"
邦題の "それでも夜は明ける"
この言葉だけを信じてひたすら闘った…
絶望の中のひと握りの希望を信じて…
出口の見えない毎日

まず、黒人の中でも "自由黒人" と "そうでない黒人" がいることを恥ずかしながら初めて知りました

何回も目を逸らしてしまう辛い描写があって、特に鞭のシーンは痛々しい背中を見るだけでもう涙が出そうになった
これが全てフィクション…
仲間の黒人たちも皆見て見ぬふりをするだけ…

一番辛かったのは、白人も一応人間やから同情はするが、普通に平気な顔で奴隷を買っていくし、動物以下のような目で黒人を見下し一生働かせる
親と子どもを引き離すのを躊躇うが、結局は使えない奴隷は捨ててしまうし、ほんまに同じ人間だよね?って疑問に思った

ブラピが演じた彼のようにもっと善の心を持った人がこの世の中に大勢存在しますように…

ラストは何とか希望のある感じやったけど、まだまだ奴隷として亡くなっていった人々は大勢いるし、最期まで家族に会えなくて孤独に亡くなっていった人もいる
黒人奴隷制度があった過去は変えられないし、これからも多くの人にこの辛い現実を伝えていく必要があるのだと感じました

ソロモン・ノーサップが自分の経験を著書にしていなかったら…
スティーヴ・マックィーンが映画化していなかったら…
もし自分がこの作品を観ていなかったら…
当分知ることもない歴史やったかもしれない

映画には悲惨な現実をも多くの人に伝える力があるのだと…

かなり重たい内容ではあるけれど、とても勉強になった作品でした🌸
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