にいにい

フィフス・エステート 世界から狙われた男のにいにいのレビュー・感想・評価

4.5
WikiLeaksを発明したジュリアン・アサンジを協力者であるダニエル・ベルク目線で描いた本作。主人公ジュリアン・アサンジをベネ様が熱演。監督はトワイライト・サーガなどのビル・コンドン。

何これ、めちゃくちゃ面白いんですけど!!!!!
冒頭の2、3分の映像を観てもうこれは自分の好きな映画になることを確信した。そもそも元々ジャーナリストを志していた自分にとって題材がどストライクだし、現実のTV映像をシームレスに繋ぐ演出は最高にクールだ。画面からセンスが溢れ出している。

そもそもWikiLeaksとは何ぞや?と思われる方もいらっしゃるだろうが、簡単に言えば匿名により企業や政府、宗教団体といった団体の悪事を告発する内部告発サイト。内部告発することで告発者が受ける被害を防ぐためにセキュリティを完璧に近づけ、出来る限りのリスクを抑える。そして権力が押し潰し隠し通す重要機密を内部告発によって世間に知らしめようというサイトのこと。ちなみにこれ今も普通に見れます(https://wikileaks.org/index.es.html)

発明者であるジュリアン・アサンジがWikiLeaksを立ち上げ、世界的な大スキャンダルを暴露した事件までを協力者であるダニエル・ベルク目線で描いている。原作は『ウィキリークスの内幕』『ウィキリークス アサンジの戦争』というウィキリークスを追われた(自主的に辞めたの方が正しいか)人々が書いたノンフィクション。このダニエル目線ってのが鍵である。ジュリアン・アサンジという天才が持つ才能と天才ゆえの孤独を上手く見つめている。

報道、ジャーナリズムに関心のある方、そういうテーマの映画が好きな人にも声を大にしてオススメしたい。この映画はジュリアン・アサンジと決別したダニエル目線で描かれてはいるが、決してウィキリークスの存在を一方的に否定している訳ではない。既存のメディアの情けなさと存在意義を認めた上で報道モラル、倫理について考えさせられる。

ベネ様ファンにもオススメだ。変な人を演じさせたら一級品のベネ様、本作も若くして髪が白く見た目もさることながら思考も変態的なジュリアン・アサンジを完璧に演じてる。天晴だ。脇を固めるキャストも皆渋い。映像や音楽もセンスを感じさせ、このテーマを扱うに値するスタイリッシュさである。

ウィキリークスというサイトの特異上、PC関連の用語やらがバンバン出てくるし、情報量も多い。これを頭で消化出来ればきっと面白いはず。実話ベースなので最低限ウィキリークスくらいは軽く予習した上で観るとすんなり入ってくると思う。

思わぬ掘り出し物を見つけたという感じで僕は大好物な1本になりました。

※Filmarksでの観た人の数と点の低さにセンスねーな!!と思ったけど本土アメリカでも全然奮わなかったのね()