TAK44マグナム

アクア・クリーチャーズのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

アクア・クリーチャーズ(2014年製作の映画)
2.8
クリストファー・ロイドのアナルが!!

湖でウミヤツメが大量発生!
魚を食い尽くしたので、今度は人を襲い始めます!
対策センター職員のマイケルは警告を発しますが、町長は「稼ぎ時だから一日でなんとかしろ」と無理難題を押し付け、更には「たくさんいるなら食用にして儲けよう」などと言い出す始末!
そんな阿呆なやりとりしてたら、ついには水道管をとおって街中が血の海に(盛り過ぎ)!
その頃、マイケルの家族も大ピンチに陥っていました!
はたして、ウミヤツメを一網打尽にし、町を、そして家族を救うことが出来るのか・・・・・?!

もうね、始まった途端に製作アサイラムって(笑)。
一応、メチャ真面目には作ってあるんですけど、そこはアサイラム・クオリティなんで、シリアスだろうがコメディだろうが全てはツッコミ映画になってしまうわけでしてね。
それは最早、宇宙の摂理。神の領域なのですよ。

スタイルは、「ジョーズ」以来、使い古されてきたパニック映画のテンプレートです。
即ち、何かが人を襲って大変なんだけど、エライ人が無茶言って被害が拡大しちゃうというパターン。

ウミヤツメは実際に害魚として知られているらしいのですが、さすがに人の体内に入って内臓まで食い荒らすような事はないみたいですよ。
主に、他の魚に寄生するから生態系を破壊する元凶として駆除対象のようです。
ともかく、本作のウミヤツメは異常に繁殖して凶暴化しちゃったという設定で、安いCGでウネウネと動きます。
陸上でも飛び跳ねて喰らいついてくるから手に負えません。
ちなみに和名の「ウミヤツメ」の名付け親は荒俣宏氏なんですって!

まあ、それはそれは凄いですよ、これ!
何が凄いって、ツッコミどころの数が尋常じゃありません!
この映画の尺は90分ぐらいあるので、一分に一回はツッこめるとして最低でも90回ツッこめるお得なツッコミ映画と言えるでしょう!
ツッコミのディスカウント!ツッコミのデフレスパイラル!
アサイラム作品は、どれもこれもそんなんばっかりですけど、本作は出てくる連中が揃いも揃ってバカばかりなので余計にヒドイ!
バカは頼んでいなくても出てくるのに、警察や軍隊は殆ど出てこない!
町がひとつ崩壊するような事態にもかかわらず、主人公一家だけで何とかしようとするわけないでしょ、現実ならば!
そんなこんなでツッこんでいるとエンドロールが流れ始めます!

「私には家族もいないからいいんだ!」
「君には誰もいない?何を言うんだ、俺がいるじゃないか!」
の件は、台詞だけとれば感動的なやりとりのようですが、実際には、ただバカがバカやってバカみたいに死ぬだけのシーンなんですな!
ここは必見の珍場面!機会があったら是非、バカだなあ・・・と思いながら観てやってください!驚くほどにグダグダの極地ですよ!

それにしても、主人公もイライラさせてくれますが、輪をかけて家族が総出でイライラさせてくれます。
奥さんは比較的マシかもしれませんが、子どもたちはマジで苛つかせる天才としか思えません。
ダメだって言っているのに言うこと聞きゃしないし。
はよ喰われてしまえ!と何度、喉から出掛かったものか・・・(苦笑)

しかしながら、娘のニコール役の女優さんは結構かわゆくて、水着姿も拝めて眼福、眼福。
ラリパッパな隣人婦女も素晴らしいボディをお持ちで、こちらも目の保養になりました。
好みの女子率が高くて、その点だけはプラスの評価(苦笑)

さてさて、やる気のないテキトーすぎるラストに虚無感を抱きつつ、「でもアサイラムだから、きっとこれで100%の力を出し切った結果なのだろう」と、時間の無駄遣いをできるだけ正当化しようと頑張ってはみたものの、しょうもないものは何処まで行ってもしょうもないんだと言う結論に達した深夜2時・・・・・いい加減、寝なよ自分(笑)。

ある意味、クリストファー・ロイドの無茶ぶり、そしてアナルプレイが
最大の見所!
あなたも、「BTTF」ドクの成れの果ての目撃者になってみませんか?


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