はる

ウォルト・ディズニーの約束のはるのレビュー・感想・評価

3.8
本物のウォルトディズニーがどんな人物だったか、小さい頃読んだ伝記でぼんやり抱いたイメージしか私にはないけれど、トムハンクスは少なくとも私の想像するウォルトディズニーを見事に演じてた。気さくで明るくて、それでいてやっぱり偉大。
「現実には辛いことがたくさんあるからこそ、夢のある物語で何度でも希望を届けなければならないのだ」というような台詞がすごく印象に残った。ウォルトディズニーがただ儲けようとだけ思っている人だったら今のディズニーは絶対に存在しえなかったことがよくわかる。

個人的には全編を通しての画面の配色もとても好みだった。現在からの時間的距離を示すようにワントーンくすんだ、でもそれでいて鮮やかさと温かさをちゃんと残した過去の色と、ロサンゼルスの日差しをそのまま画面に載せたかのような、決して作り物じゃなく現実の世界の温かさを写す現在の色。見ていて温かかった。
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