たけき夏アニメーション

ほんとにあった!呪いのビデオ55のたけき夏アニメーションのレビュー・感想・評価

3.9
呪いのビデオシリーズでは珍しいらしい、"一作品のなかで数本の投稿動画が関連付いていく"のがこの55らしい。
ほん呪は、白石晃士監督によるTHE MOVIE 2以外は未見、というかTHE MOVIE 2もかなりよくできた、"一作の中で関連づいてく系"だったよね。『ノロイ』の原型ともいえるような。


この55もムービー2と同じ感じで投稿動画や投稿者たちの因縁がある過去の事件へと集約されていく話なんだけど、そこらへんのまとめ方はやや雑っちゃー雑。というかよくできてはいるんだけど、ムービー2やノロイが秀逸すぎて、「10年前にやってるしなぁ…」って思っちゃうみたいな。


ではこの55の何が素晴らしいかというと、ラスト。
一連の心霊現象の鍵を握ると思われる人物、松本氏(仮名)がまだほん呪編集部近辺、浅草駅周辺にいるという事実がわかり、カメラを手に走り出す取材班!!

信じられないくらい手ブレをさせながら浅草駅方面へと走る!!
交差点では二手に分かれ信号を全力ダッシュ!!
全員カメラは回しておけ!!
あんたら、具体的に松本(仮名)が駅のどこにいるのかわからないだろ!!?でもやみくもに走る!!
そっちにはいたか!?
こっちにはいなかった!!
あっちにはいるかもしれない!!
何の根拠もなく走りまくる!!
松本(仮名)らしき人影が!?
銀座線の改札をダッシュで通過!!
あとひと息の所で松本(仮名)を乗せた電車のドアが閉まってしまう!!
発車する電車に並走しながらホームを爆速するカメラ!!クソっ!取り逃がした!!

その後松本(仮名)の行方はわかっていない…


ここまで闇雲に走りまくってちゃっかりターゲットに辿り着くワケのわからない展開と謎の熱量は踊る大捜査線シリーズ思い出したわ!
やっぱりドキュメンタリー()が意図せず()コテコテの劇映画のようになってしまうこういう素晴らしい瞬間を俺は求めているのかもしれない。