明石です

ほんとにあった!呪いのビデオ55の明石ですのレビュー・感想・評価

4.3
ほん呪シリーズ55作目。記念すべき劇場版ということで、この世ならざる者の見せ方に凝った投稿映像が多く、また複数の映像の投稿者が共通して行方不明になり、彼らの残した謎が最後にひとつに繋がるという展開は、岩澤Dがこの直後に『心霊玉手匣』シリーズを始めてることを思うと、その萌芽と言えそうな感じ。

冒頭の、少年の形をした銅像にカメラを向けた瞬間、その像が成人女性になり、ゆっくりとこちらへ歩いてくる映像からして劇怖でした。子供の頃に見てたら泣いてる。複数の話が繋がる云々以前に、その元になる個々の映像が怖さ満点というのは素晴らしいですね。

投稿者が落としたカメラがベッドの下に転がり、画面がしばらく真っ暗になってるなと思ったら、実はその時のカメラは霊らしき女性の黒目を接写で映していて(コワすぎ!)、投稿者がカメラを拾い、視界がその黒目から離れていくと同時に霊の顔全体が見えるという後半のヤツ、見せ方が意地悪でほんとに心臓に悪い。

何話か前に「修行」に出たはずの菊池演出補が新たな投稿者を連れて登場し、岩澤Dに勧められ心霊スポットに同行し、一緒に検証。仲良いなあこの2人笑。元演出補って肩書きでちょくちょく出てくるのもなんだし、いっそのこと正式に戻ってきたらいいのに!と思ったけど、この後岩澤D自身がいなくなるんだよなあ。
明石です

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