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大統領の執事の涙のmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

南の奴隷制度からオバマの大統領就任までのアメリカの黒人の歴史ダイジェスト。何がいつ起こるのか、ある程度はわかっていても観てて辛いし、挿入される実際の映像で抉られる。そしてダイジェストなので実際はもっと辛いはず。Nワードが沢山出てくる、痛い。

最初の奴隷主のばあちゃん、人間的に悪い人ではなかったなと思った。勿論奴隷制度はいけないと思うし、それに従っていた白人の人ではあるけれど、殺された父を土に埋める手伝い(?)をして、Cecilに中での仕事を与え、間違っていても怒鳴ったり叱ったりせずそういう顔をするだけ。


主人公は良い父とは言えずとも、良い執事であった事は間違いない。ひとつでも間違えれば怒られクビになりかねない仕事を20年以上続けたのは凄い。間近で沢山差別発言を聞いてきただろうに感情を抑えて仕事に徹せられるのは尊敬する。

ただなあ、やっぱり仕事も大切だけどちゃんと息子たちとコミュニケーションとった方がいいと思うんだよな。息子が話そうとしてもシャットアウトは無い。ちゃんと話し合って意見の相違での喧嘩なら良いけど話し合いもせず理由も言わずどちらも一方的に押し付けるのはな。

あと、息子たち兄弟間の絆が好きです。「葬式行かねえからな」って言って本当に行かなかったり、でもそのあとでちゃんと母支える辺り兄!!兄がいない間に母支えた弟!!

序盤のマライアキャリーちょっと肌明る過ぎて農場の他の人達と比べると違和感あった。後半のアランリックマンのアメリカ(風)英語新鮮。
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