Anne

ダーク・ブラッドのAnneのレビュー・感想・評価

ダーク・ブラッド(2012年製作の映画)
4.0
リヴァー・フェニックス最期の映画という貴重な作品を未完成ながら公開してくれてありがとう!

リヴァー出演作品を続けて観ているけどこれもまたもやもやと余韻が何日も残る作品。

俗世的で他人不審、口数の多いハリーと、スピリチュアルで無口なボーイ、どちらにしても男の人って不器用なのね、と。

青年の名前がボーイで、犬の名前がドッグ。バフィーとハリーも似た響きで適当につけたような名前。
物語の中でそれぞれ役割が与えられているが個人の主義主張より人間は地球や自然の一部として暮らしているネイティブ・アメリカンの考え方からかなと思った。

気高く尊い価値観だけど無口故に俗世に染まった社会からは理解されず誤解も受けるのかな。そこへきてボーイの血のルーツが冒頭で語られ、タイトルがダーク・ブラッドって。
闇が広がる洞窟を前に安心して身を委ねられるか、恐れ逃げ出すか。
日本のポスターで「天使かそれとも悪魔か」のコピーが入っているものがあるけれど、それを決めるのはボーイと出会った人の捉え方次第。
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