Mipoo

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のMipooのレビュー・感想・評価

5.0
旧作の意匠を効果的に用いつつ、内容・演出はしっかり2015年現在の映画へとアップデートされていて、現代の神話の再生を見事に果たした新シリーズ序章。新しいけど懐かしい、そんな世界とそこで繰り広げられる物語にいきなり放り込まれるという感覚はあたかも初めてシリーズ1作目=エピソード4『~新たなる希望』を見たときのあの感覚を追体験するかのよう。ドラマ面における旧世代から新世代への橋渡しも鮮やかで、お馴染みの顔ぶれ達にも増して魅力的な新キャラ達(※)の織り成す物語の続きが早くも気になってしょうがない!
(※)特に一番のお気に入りは本編鑑賞前一番ピンとこなかったオスカー・アイザック演じるポー・ダメロン。彼は良い!旧三部作のハン・ソロと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイルのちょうど間を取ったカッコよさとやんちゃさを併せ持った頼れるお兄さん的存在。もっと彼の活躍が観たい!

追記
4DX吹替にて2回目を鑑賞。初見では不満もありつつ概ね楽しめたって感じだったけど再見したことによりようやく確信できた。本作は決してスター・ウォーズのガワだけを纏った公式二次創作なんかじゃない。新登場キャラの人物造形や演出こそ今風の装いになってるけれど、まぎれもないエピソード7、僕らが待ち望んだ『~ジェダイの帰還』のその後の物語だ!

‘ハン・ソロの方がカッコいい’という周囲の声にもめげず、純真さ→悪の魅力に触れたが故の葛藤→大いなる闇に光明をもたらす高潔さという人生の変遷それ自体をもひっくるめてルーク・スカイウォーカーという人物を20年以上に渡り愛し続けてきた僕にとって『~フォースの覚醒』という作品は映画の構造それ自体が最高のご褒美だったのだなぁ・・・

『~エピソード1 ファントム・メナス』とはまた異なるベクトルでスター・ウォーズ世界の拡張・再構築を果たし、シリーズ再始動の1作目としても同作に引けを取らない見事な一本。次回作エピソード8を手がけるライアン・ジョンソン監督には今作が押し広げた無限の可能性を活かしつつ自由に作ってほしいですね。新三部作では『~ファントム・メナス』に対する批判を真に受け半端にファンに阿ってしまったルーカスと同じ鉄はくれぐれも踏まないように。

シリーズファンの方もそうでない方、それこそ旧作未見の方にも漏れなく全員にお勧めできる最高の娯楽映画です!特に本作はスター・ウォーズをよく知らない方こそ一番素直に楽しめる気がします。若い世代の新キャラ達にとって旧作の時代の出来事は実態のよく分からない伝説になっているという設定ですし、本作で初めてスター・ウォーズに触れると言う人達には彼らと同じ視点で今作の内容を追うことで旧作の物語にも興味をもってもらえたらなら嬉しい!ここは是非騙されたと思ってこの祭りにのってみては如何でしょうか?