じゅぺ

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のじゅぺのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ついに来ましたね!何度もこれまでの作品を予習して初回上映の鑑賞に臨みましたが、非常に満足度の高い作品でした。なによりオープニングから拍手や歓声が起こり最高に雰囲気が良かった。初めての体験だし一生モノの思い出になりそうです。

さいきんは主にツイッターで感想をまとめてここにコピペしてるのですが…いかんせんネタバレ厳禁な内容ながら、そこに触れていかないとさっぱり語った気にならない作品です。なので、ひさびさにここでしっかり考えをまとめてみようと思います。

まず、いちばんに触れておきたいのは本作がエピソード4を中心に旧三部作の本歌取り的構造になっているところ。今夏公開のジュラシック•ワールドも第1作目ジュラシック•パークを徹底的に意識したストーリー展開でしたね。長いブランクを空けての続編公開となると、こうした作り方がベストな着地点なんでしょうか(ちなみにJW監督コリン•トレボロウはエピソード9の監督に決定してますね!)

ざっと気づいたポイントをあげてみると…
本作の主人公レイは廃品回収で糊口を凌ぐ、社会的には燻っているいわば負け犬です(ルークのセイバーに触れた時の幼少期の回想シーンからは必ずしも単なる貧乏人ではなく、今後につながる特別なオリジンを持っていそうな気配ですが…)
これってタトゥイーンで百姓やってたルークと一緒ですよね。彼もまた名もなき一般人として大して変化のない暮らしを送っていた。そんな生活から突然大冒険が始まる。4も7も同じ構造です。

似たようなカタチしてるドロイドのR2-D2とBB-8。どちらもメッセンジャーとしての役割を担わされ、主人公を戦いと冒険の世界へと誘います。公開前から結構予想されていたので、やっぱりという感じです笑

ルーク×R2-D2とレイ×BB-8の関係、スタートの立場はほとんど同じですが、自分の故郷に対する思い入れが対照的なのも面白い。ルークはさっさと百姓抜け出して冒険に飛び出したいという抑えきれない好奇心があります。新しい世界へ足を踏み入れることに理性では躊躇ってるけど、心は先へ先へ進んじゃってます(ヨーダに怒られてましたね)
一方のレイはというと…元々故郷で自分を置いて去った誰か(たぶん親?)を待ち続けていたため、遠くに行く気はあまりないんですよね。そしてライトセイバーに触れ、信じたくない自分の過去や未来を見せられて怖気付き、逃げ出します。ルークとは正反対です。レイは勇気がないわけじゃないけど、積極的に外に身を投げ出す理由もないのです。ファーストオーダーが惑星ごと吹っ飛ばすその時にやっと心の迷いが晴れる感じです。というかほぼ無理やりこの戦いに引きずり込まれます。このルークとの対照的な態度は興味深い。エピソード8以降も注目です!

もうひとつ重要な軸として、ベイダーワナビーなカイロレンの存在があります。彼はアナキン/ダースベイダーの孫であり、ハンソロとレイアの息子です。ルークとアナキンの親子関係•敵対関係がそのままトレースされていますね。子→善/親→悪から子→悪/親→善の立場に倒錯しているのも気が利いてます。とくにカイロレンは偉大な祖父の存在とプレッシャーに押しつぶされ、いつか超えてやろうと躍起になる苦しみを抱えています。そして(おそらく途中で自分を捨ててしまったと感じたのであろう)父親のハンソロに対して反発的な態度をとる。ひたすら過去に縛られる人間です。父親であるハンソロを殺し、最後の戦いを素顔で挑むことにより、ベイダーの呪縛から解放され、一皮むけたと思われます。どのような復活を遂げるのかいまから楽しみです。ちなみに癇癪起こすところはもしかしたらお爺ちゃんのアナキン譲りかもしれません。

あとレイとフィンのコンビが、ハンソロとレイアに重なって見えたのですが、これはちょっとこじつけでしょうか?でも最後はミレニアムファルコンの船長になるし、間違いではない考え方だと思うんですよね。

全体としては非常に無難にまとめてあり、スッキリしていて見やすかったです。冒頭から見せ場のアクションをてんこ盛りで載せてきて、最後もライトセイバーバトルと空中でのドッグファイトを同時進行させることでテンションをキープという優等生的な作り。楽しませ飽きない展開です。ベタなんですが、ベタだからこそ「やっぱそうくるよね!」というストーリーになっていて、個人的にはすごく満足です。とくにレイがフォースに目覚めるシーン、熱かったです。フィンが負け、感情が高ぶった瞬間にライトセイバーを手にするところなんてメチャクチャカッコいいじゃないですか。大好きです。

新キャラクターも魅力満点だったのでとても嬉しかった。レイはとくに素晴らしい。勇気、優しさ、好奇心、青さ、恐れ、そして芯の強さ。ぜんぶを表現しています。未知の世界に飛び出し伝説と関わる高揚感と、冒険のワクワク感。新しい神話は彼女から始まるのだろうという予感がありました。ホントに最後まで見終わった時彼女のことが大好きになりましたよ。デイジーリドリーのまっすぐで可憐な目つきがレイの役にぴったりです。

フィンはわりと行き当たりばったりな印象ですが、ポーダメロンとのバディ関係はカッコよく、爽やかで好きです。背中合わせで敵機を打ち落としていく様なんてシビれます。

BB-8も可愛かった。火をつけてサムズアップなんてオシャレで素敵。これから人気が高まりそうなキャラクターです。

旧作キャラはというと…ルークの尋常じゃない引っ張り方もなかなかでしたが(そのぶんラストの登場には鳥肌が立ちました!)やはりハンソロでしょうか。チューイとの登場から興奮しっぱなし。劇場でも拍手が起きてました。レイアとの再会も歴史を感じさせ、年老いた二人の抱擁する姿には愛おしさと切なさが漂います。なにより彼の死…いちばん好きなキャラだったので素直に悲しい。寂しいです。もう彼が活躍する姿は見れないのか…本作登場の息子にさっさと殺されて退場してしまうので、いきなり感は否めません。彼らの間の歴史もセリフでしか語られないので。ここはショッキングであり、個人的には残念な箇所でもありました。しかし製作側もなかなか勇気のいる決断ですよね、ハンソロ殺すって。

長くなってのでそろそろまとめます。本作は旧三部作を継承するとともに、伝説をある意味否定するという点で冒険的でもあります。エピソード9までにスカイウォーカーの話は全て終わらせるんだという意気込みを感じました。まだ公開初日ですから、評価の定まらないところはあると思います。これから始まる新たなスターウォーズの世界に大いに期待しましょう!!!!

追記①ハンソロはEP4のオビワンポジションですよね。指摘されて気付きました。とりあえずメモ