曇天

スター・ウォーズ/フォースの覚醒の曇天のレビュー・感想・評価

4.5
うわあああー

ちょっと即座には言語化不可能な感情に襲われてしまった。俺は新作がやる度にスターウォーズには「世界観の拡張」を求めてきた気がする。旧三部作とエピソード1をほぼ同時に受容した世代にとっては大人のする評価などは関係無く、同一世界の物語として等しく楽しめたものだった。そんななかプリクエルの世界観は遠景で見るコルサントやナブーやカミーノなどの風景としての世界が広がる楽しみがある。SWキャラが上手くCGに溶け込んでいた。
今度のエピソード7は…やっぱりCG少なめなのだろうか、新しいスターウォーズの世界が手で触れるくらいの近さにあった。世界がただの風景ではないのだ。3D上映を目して撮るから遠近法を意識したショットは多くなるのだろうが、それが見た目の凄さだけじゃなく、カメラとの距離が近いことそれ自体に効果がある。「俺今スターウォーズの中にいるんじゃねえか?」と。

やっぱり言語化できねえじゃねえか。取り急ぎ、続きは落ち着いたらまた書きます…。
とりあえずJJよ、アンタ最高か‼︎

12/20追記
まあ結果的に世界観は広がった。今までのSWのイメージを塗り替えなくちゃならないほどこの一作で様変わりした。ほんとうに説明が難しい。JJの得意とする「リブート」には「同じ話」や「仕切り直し」という意味があるけどオリジナルとほぼ同じ話だけどプリクエルとは違うやり方で仕切り直してる、と言えるのかな。だからなんや。

ベイダーが死に、ルーカスが手放してから最初のSW、今回は劇中と実世界ともに世代交代がテーマになっている。それが凄く自然でしっくり来る作りだしリアルなこと言えば「今しか撮れない」。早く撮らないと!とこっちが焦るほど主役3人の老化は切実でギリギリのタイミングだっただろう。いや、シブくて最高ですが。
過去シリーズと比べると、脚本がよく練ってあって盛り上げ方が今風、細かい部分に目を瞑ってでも盛り上がる展開を無理なく繋いでまとめる。それに加えてキャラの葛藤も多くて深みがあるのが良い。主要3人の精神不安定な様が話の行く末までも不安定に感じさせて、観てる間全然気持が落ち着かなかった。カイロレンがレイやフィンに何をしでかすか不安でたまらない。

そして半分以上と言っていいくらいの分量で本作はファンサービスで構成されてる。いざオマージュするにしてもそのチョイスにはセンスが要るしお話と繋がってなければ浮いてしまう、全く同じだと新しさを感じられない。でもそのどれをもクリアしてしまっているから恐ろしい。どれも涙流すほどではなかったがとあるライトセイバーをフォースで抜くシーンは我慢できず落涙。過去のあのシーンをああ使うとか反則。

今回の主人公達の設定チョイスが今までにない隙間を突いてきていて英断としか言いようがない。世界観を広げるのに一役買っている。田舎者と賞金稼ぎとお姫様なら王道だが、廃品漁りと脱走兵と放蕩息子では繋がりがなさ過ぎる。だからこそそれが繋がっていくのが面白い。なぜ彼らが主役の話でなければならなかったかは今後明かされるんだろう。

以下細かい部分で気になった所。雪の星にファーストオーダーが整列しているシーンは、JJがプリクエルで見たかったシーンなのかなと思った。残党というか、いかにも初期の帝国が決起している場面に見えるから。
俺自身、帝国の衰退原因はデススターを2度も破壊されたことによるコスト削減の波(兵の質低下、イウォークの投石に負けるスーツ耐久、ベイダーが幹部粛清しすぎた等)だと思っているから元々ある星を媒体にするスターキラーは地味に納得。

ラストシーンにも言及したいので、ネタバレネタも後で書くと思います。

12/23
マイケルアーントの新作の通知が来て見たらこれだったから何かと思った。今考えれば伏線の拾い方とかあの人っぽいな。