映画バカ

スター・ウォーズ/フォースの覚醒の映画バカのレビュー・感想・評価

4.8
初日の18時30分の回で鑑賞。
私は平日の夜に映画館へ行くことが多いのだが、田舎ということもあって、席の9割5分は空いてるのが普通である。
その映画館で、なんと席の9割近くが埋まっていたのである!
私は字幕で鑑賞したのだが、同時刻には吹替え版の上映もあったので、実際には私が目撃した数以上の人が、この映画を見ていたことになる。
田舎でこの盛況振りであるのだから、首都圏ではさらに盛り上がっているのだろう。(都内劇場の、インターネットでのチケット争奪戦の阿鼻叫喚ぶりは、記憶に新しい。)
日本でこのお祭り騒ぎということは、海外ではさらなる盛り上がりであろうことは、容易に想像できる。
私は世代的に、1977年は勿論、1999年の盛り上がりもリアルタイムには体験できずにいたため、今回の熱狂を経験できたことそれだけでも、最高の映画体験である。(初めて劇場で見たのはエピソード3だが、ここまでの熱狂はなかったと記憶している。)
さらに嬉しいことに、今回はファンの期待を裏切らない作品に仕上がっている!(笑)

まだ2回しか観てないうえ、興奮で感想を上手く文章にできないのだが、とにかく楽しい映画だった。
ストーリーはエピソード4を意識的になぞる構成となっており、新たなサーガの始まりとして及第点以上のものとなっている。(脚本にローレンス・カスダンが参加している!)

確かに、ハン・ソロとチューイのミレニアム・ファルコンでの登場シーンなど、反則技もいいとこである。
だがそれでも、ファンなら感動せずにはいられないシーンになっている。
ここだけで、入場料金にお釣りが付いて返ってくるほど、儲けものである。

個人的に強く印象に残ったシーンの一つに、本作の見せ場の一つ(見せ場だらけの映画なのだが。笑)であるミレニアム・ファルコンの発進シーンがある。
このシーンでフィンとレイは、自らに向かって"I can do this"と呟き続ける。
きっとこの呟きこそ、J・J・エイブラムスをはじめとする本作に携わった人間すべての、心の底からの叫びだったのではないだろうか。

あと、『帝国の逆襲』の脚本家が参加していることもあってか、本作も終盤にとんでもない展開が待っている。
このシーン、場所的にもあの有名な"I am your father"を連想させる。
あのシーンは、スターウォーズを見たことがない人でも知っているくらい有名であり、パロディとして扱ったものも星の数ほどある。
つまり、公開当時このシーンは本当に衝撃的だったわけだが、その衝撃を今の世代は純粋に味わうことができなかったわけである。
多分、今回のあの人の死は、このシーンに並ぶ、いやそれ以上の衝撃的なシーンである。
勿論、この展開を受け入れられない気持ちは十分にわかる。
だがそれ以上に、あの衝撃をリアルタイムで味わえたという喜びが、何十倍も大きい。

他にも、スターウォーズファンなら思わずニヤけ、隣のスターウォーズ弱者にドヤ顔で語りたくなる小ネタもあり、なかなか気が効いているのも好感が持てる。
例えば、フィンの名前がFN-2187であるというのが、その代表だろう。

確かに探せば難点も出てくる。
キャプテン・ファズマのあの扱いは、正直かなりがっかりした。(ビジュアルで期待し過ぎた私が悪いんです、はい)
最後のライト・セーバーバトルも、シスに憧れて鍛錬を積んできたはずのカイロ・レンが、初めてライト・セーバーを握った小娘にやられるという、首を傾げたくなるものだ。
勿論、レイのフォースが覚醒したという理由はわかる。(カイロ・レンも手負いだった。)
だが今までのシリーズだと、どんなに素質があっても、修行をしないとフォースやライト・セーバーの扱いは大成しないという感じがしていたので、どうしてもおかしく思えてくる。
いや、もしかすると、以前のシリーズで出てきたフォースにバランスをもたらす「選ばれし者」が、実は彼女なのかもしれない。

兎に角、こんなくだらない妄想に時間を費やしてしまうこと自体が、本作が面白い映画であるということの何よりの証明である。

続編でかつ三部作前提の映画であるので、正直途中から始まって途中で終わるような映画なのだが、今はこの宙ぶらりん状態がただただ心地よい。
早くエピソード8が見たくて仕方ない!

あと、例の「ダニエル・クレイグを探せ!」だが、きっとレイを解放したトルーパーだろうな。
それとBB-8!あの子は狂おしいほど可愛いくて、危うく劇場で悶絶しかけた。(笑)