わたがし

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のわたがしのレビュー・感想・評価

5.0
 過去の6作品を観ずに基本的な設定と用語だけを頭に軽く入れてから臨んだのだけれど、予想以上に楽しすぎて興奮しすぎて精神状態が一気に小学生に戻り、童心の奥底から映画を楽しむことができた。エイブラムスのエリートすぎる経歴が気に食わないとか、隣の席に座っていたバカが前のめりに座るせいで若干視界にそいつが入ってしんどいとか、そんなこと全てどうでも良くなり、ひたすら目をキラキラさせながら銀河系を縦横無尽に大冒険する二時間だった。
 もちろん過去作を観ていないぶん、どうしてもわからない部分はそれなりにある。でもその「あんまり鮮明には物語を捉えることができない感じ」が「スターウォーズという伝説にリアルタイムで立ち会っている」感覚を一層、生っぽくさせる。わからないけどこの人は偉大なんだろう、わからないけど噂されてるこいつはヤバいやつなんだろう、そんな風にわからない固有名詞は勝手に脳内で補完させながら観ていると、本当に主人公たちと一緒に手探りで未知なる大冒険を体験しているような感覚になる。スターウォーズってこんなに楽しいものだったんだ。
 苦手で苦手で仕方ないエイブラムス演出も今回は割とひっそりと息を潜め、とにもかくにもデイジー・リドリー演じるヒロインのレイさんが本当にびっくりするぐらい勇敢&かわいすぎる。そんなレイさんが向かうクライマックス含め、物語もうっとりするぐらい美しくて神話&伝説の重みに身体を潰される。自分もいつかこんな神話を創れたら…こんな伝説を創れたら…そしてこんな神話を創り出したのは、紛れもなく自分と同じただの「人間」であるという事実に種類のわからない涙が出る。そしてやっぱり人を救うのは「物語」だと実感する。
 正直、スルーするかもしれないぐらいの作品だったのだけれど、本当にこの神話の新たなる一歩に立ち会うことができて良かった。何の努力もしていないのにとてつもなく人として成長したような気がする。ルーカス&エイブラムス監督ありがとう!

2回目 in レーザーIMAX3D
 レーザーIMAXでのみ味わえる、IMAXカメラで撮影された上下のフレームがどかーん!と広がったミレニアムファルコンのチェイスシーン!これが予告で感動した通り、本当の本当に凄くて、本当の本当に「映画の未来」を肌で感じる。
 とにかく実際に観てみた人にしかわからないのだけれど(嫌味ったらしい書き方をしてしまって申し訳ない…)本当に「これはもはや映画ではない」としか言えないし、今も思い出すだけでクラクラしてきて頭が上手く回らなくなる。4DXなど数々の上映方式あれど、こんなにも体感的で、圧倒的で、究極的な映画体験を提供してくれるレーザーIMAX、そしてその規格に合わせてたった1シーンだけでもIMAXカメラで撮影しようと判断した製作陣に頭が上がらない。
 そして自分もいつか必ず絶対にIMAXカメラでスペクタクルな映画を撮るぞと胸に誓った。本当に僕は今日、確かに映画の未来、映画の「その先」を観た。映画が現実を飲みこむ日もそう遠くはない。