しめじゃん

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のしめじゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

古参者の私が観たEP7

ってなわけでうまいことまとめられそうにないから箇条書きで感想を書きます。


◯良い点
・スターウォーズじゃない映画にはなっていなかった
まあなんとかスターウォーズできていた。

・旧シリーズのキャスト大活躍
さすがに20代の頃のキャッキャした感じはないけど(笑)、歳にめげずに頑張ったと思う。歳食って、容姿は変われど…目は変わっていなかった。

・実際の火薬を用いた爆破シーンや、CGでなくマペット等を用いたキャラクター造り
EP1〜3の「CGに頼りすぎ」的なファンからの不評を受けてか(笑)、だいぶ現物頼りな演出になっていた。これはすごく良かった。

・悪役
ウワサのカイロ・レン、フタを開けてみたらまあコワッパでコワッパで…笑
ネットでも散々中二病こじらせただの小物臭半端じゃないだの言われているようだが(笑)、個人的には意表を突かれた意味で◎。
最初から完成された悪で面白いか?それはないだろう。あれだけ世界に暗黒面と荒い呼吸音の怖さを植え付けた”あのお方”の存在がある手前、そこで同じようなキャラ出されても僕たちファンボーイズは何1つ心動かされなかっただろう。
ところが、今作の悪役カイロ・レン、あまりに人間臭い描写が多くてビックリしてしまう…自分の心に光の要素が湧き出てくることに恐れてベイダー卿の亡骸に祈りを捧げたり、部下が失敗するたびブチギレ、(部下には当たらず)ひたすら物を壊し(笑)、そしてレイちゃんに言われてしまう「心の中ではベイダーには敵わないって自分でも気付いているんでしょ?」
そしてなんとも言えない図星顔(笑)
こんな人間臭い悪役今までいねーぞ(笑)
その上クライマックス、ダディに諭され一瞬だがベンの意識が戻ってくる、涙目に救いを請うてしまう。
期待できる…彼は今後の伸びしろにものすごく期待できる…(恐らく新シリーズは彼の救済の話になるのだろうなんて予測大声では言わない)

・新キャスト達
レイ、フィンetc…とても愛着の持てるキャラ(に頑張って仕立て過ぎているきらいもないこともないが)な気がする。今作で仲良くなった旅の仲間達、今後はどうドラマを生んでゆくのか…期待。


さて、ここからは

◯悪い点
・エイブラムス映画
うん、エイブラムス映画。個人的に彼の映画の難点は、コマゴマとした色々な要素をつぎ込みすぎること、複雑にしてしまうことだと思う。
同時進行で色々やるんだけど、それぞれにきちんとした落とし所をつけてくれないっていうか…なんかこう、もうちょっとスッキリできなかったの?って印象を拭えない。
で、ここ重要なんだけど、映画終わって「あれ、何が言いたかったんだ?この映画なんのメッセージ伝えたかったんだ?」って部分が弱い。なんの喜怒哀楽で観終わればいいのかわからなくなる。

・”3部作”だからって今作を準備用にしすぎ
これが一番残念だったかなー。今後に期待、今後に期待、ばかりで、今作で完全燃焼したものが弱すぎる新デススター以外何があったろう。
一応、過去作にはそれぞれ一作分にふさわしい山場があった。完全な勝利や、逆に完全な敗北、明かされる驚愕の真実etc…
今作から最もにじみ出ているのは「新しいシリーズ始まったよぉ!さあて!準備するよぉ!」的な意気込みくらい…エンディングからして完全にそうなんだけど(笑)

それゆえ、個人的な総評として今作は『色々やったけど結局今作はこれから始まる新シリーズのささやかなプロローグ!』っていう印象で終わってしまったわけです。
正直これを待っていたのか…っていう残念感があるよね。なんかこう、沸騰しきれなかった。
まあどうであれ!次作に期待か。これだけ”準備”したんだから、EP8は死ぬほど面白くしろよなエイブラムス!

----------最後に-----------

ルークにレイア、そしてハン・ソロ…この3人が1つのシーンに映されてこそ「スターウォーズ」だと、僕は思う。
今作でその可能性が潰えたこと、僕は残念でならない。
今後どのようにあの犠牲を意味あるものにするか製作者の意図はわからないが、どう捻ったところで、きっとこの今まで抱いてきた期待が完全に燃焼することはないだろう。以上