MasaichiYaguchi

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

4.5
「スター・ウォーズ」の大ファンであるJ.J.エイブラムス監督は、古くからのシリーズファンの期待を裏切らない。
映画のオープニングで私は早くも胸が熱くなってしまった。
旧3部作の続きを描く「エピソード7」は、旧3部作の世界観をなぞるように映画の端々にオマージュを込めている。
恐らくシリーズファンなら、このシーンは「エピソード4」からとか、これは「エピソード5」のあのシーンからと気付くと思う。
ただJ.J.エイブラムス監督はコアなファンを喜ばすようなシーンを織り交ぜながらも、決してマニアックな作品にしていない。
私の周りにも「スター・ウォーズ」を知らない若い世代の人々がいるが、そういう「初めて」の人々にも楽しめるように、手に汗握るアクション、心の琴線に触れる人間ドラマを盛り込んで壮大なスペースオペラを繰り広げてみせる。
そして本作で重要な柱となっているのは「世代交代」と「継承」だと思う。
本作には旧3部作の主要キャラクター達、ハリソン・フォード演じるハン・ソロ、キャリー・フィッシャーのレイア・オーガナ、本作のキーマンであるマーク・ハミルのルーク・スカイウォーカー、そして愛すべきキャラクター達、チューバッカ、C-3PO、R2-D2が登場するが、本作を中心になって牽引するのは、先日のジャパン・プレミアで来日したデイジー・リドリー演じるヒロイン、レイであり、ジョン・ボイエガの脱走兵のフィンであり、アダム・ドライバーのカイロ・レンという敵役だ。
そして狂言回しというか、道化のような役割の愛すべきロボット、BB-8。
この新キャストによるキャラクター達がシリーズの「伝統」を「継承」しつつ、新たな未来に向かって一歩踏み出したのが本作だと思う。
我々古くからのファンは、この新たな「伝説」の今後に胸を膨らませ、またこの作品で「スター・ウォーズ」に出会った人は過去のシリーズ作品を観て、「スター・ウォーズ」の魅力に「覚醒」してくれればと思う。