田中元

スター・ウォーズ/フォースの覚醒の田中元のレビュー・感想・評価

4.0
従来のシリーズはオープニングだけで泣くほどの猛烈なファンの方々以外がのめり込んで楽しむには主に演出面で少々脳内補完が必要なところがあったと思うんだが(むしろ猛烈なファンほど脳内補完してるのかもしれないが)、今回はおそらくそういうところに自覚的な、つまりは商業面のみならず創造面でもいわゆるわかってる方々が集結したことで、ついに脳内補完を必要としない『スター・ウォーズ』が誕生した!『帝国の逆襲』を超えた!俺が観たかった『スター・ウォーズ』はこれだ!というのがまず率直な感想です。しかしながら客観的に一本の映画として観れば旧作のいずれをも凌駕する完成度にもかかわらず、本作も旧作同様の人気や評価を得るにはおそらくエピソード9まで公開されてさらに数年が必要なのではないか、伝説が伝説になるのは時を経てからなのではないか、あるいは旧作のような綻びを有することこそがそれぞれの想像を膨らませ神格化につながるのであって、隙のない(少なくとも旧作に比べて圧倒的に隙の少ない)作品はむしろ神格化されにくいのではないか、などとも思った。

【2017.2.4追記】
レンタルBDで再見。再見なので仕方ないけど初見時のような高揚感はかなり消える。旧作6本に比べて全く隙がない作りなのは間違いないが、きちんとしすぎてて作り手の計算が見えて旧作のような神格化はされづらそうだなあ、という印象がより強まってしまった。3.3