エピソード7。10年間も誰もが手をつけることできなかったモンスター級のSF映画シリーズをJ・J・エイブラムスがいい具合にリブートさせたのではないでしょうか。『スター・トレック』('09)といい、オリジナルシリーズのファンの気持ちをアゲてくれるリブート職人ですね。本作のティザー広告を初めて目にした時、ものすごく興奮したことを覚えています。なにしろ約10年ぶりの新作だったし。
『スター・ウォーズ』シリーズの核となるオリジナル映画の旧3部作(エピソード4〜6)のその後を描く続3部作の1作目。シリーズ順で考えると約30年ぶりの続編だったのですね。
冒頭で主人公レイが鉄クズを拾ってるシーンは『風の谷のナウシカ』('84)の冒頭シーンに似ていることにびっくり。遺跡のように砂漠で横たわっているゾウみたいな歩行兵器の側でレイが一息ついているシーンも、『〜ナウシカ』で化石化した巨神兵を連想させます。
監督インタビューでそのことについて言及していないかネットを漁りましたが見当たらずでした。ただ、宮崎駿をリスペクトしている発言はあったようなので、あながち間違っていないのかもしれませんね。
アクションはひっきりなしで、激しいバトルは迫力満点。往年のキャラをここぞというタイミングで登場させるのは“旧3部作”世代には嬉しいのでしょうし、お助けロボットBB-8など新キャラもたくさん登場させて老若男女問わず楽しめる作品になっていると思います。
たた、興行的には子供もターゲットに据えたからなのかストーリーがちょっと薄味だったかな。