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ダラス・バイヤーズクラブのmimocyanのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.6
はじめ、あんまり見るつもりなかったけど、ウルフオブ~のレオさまを破ってのオスカー授賞と、予告が思いの外惹き付ける内容だったので観てみました。

あんた誰?ってくらいのマシュー・マコノヒーの痩せっぷり。すごい。
偏見まかり通る80年代のAIDS事情。特に南部であるテキサスは、現在でも根強く差別と偏見が残る地域。
むっちゃアウトローなロンだからこそ起こせたドラスティックな戦い。戦争における武器と同じように、病が流行すれば製薬会社は特需を得るために躍起になる。そんな裏を知らぬままに、出来レースで承認された薬剤によって命を落としていく患者たち。話の背景に広がる大きな闇をも相手取り、命を繋ぐために密輸ビジネスを切り開いていくロンの姿が、確かに熱い。生きるのに必死すぎて、何で生きてるのかわからない、なんて台詞があるけども、命を燃やし続けることで繋いだ7年の重さは計り知れない。それも彼だけではなく、多くの人の命を救うことになったのだから。
ビジネスの中で、ロンが少しずつ変わってくところがまた良い。命の価値についても考えさせる、深みのあるドラマになっていました。

自分自身の無知と教養のなさから、時おり思考の足留めがたびたび発生(特に薬事法関連や密輸、副作用の有無について)したために、やや消化不良が起こりました。
目の覚めるようなラストカットがすごく好き。