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野のなななのかのkaoのレビュー・感想・評価

野のなななのか(2014年製作の映画)
3.3
長かった…ので、一気に観るのは難しく2日に分けて観た。

鈴木光男扮する品川徹の独白、台詞量にとにかく圧倒される。あと煙草。
診察しながら喫煙シーンはどうかと思ったが(光男は医者で、患者も喫煙している)時間が進むにつれてそれも気にならなくなった。
映画というより舞台を観ているような感覚で、各々の台詞量や言い方が橋田壽賀子ドラマを彷彿とさせた。

中原中也の詩と、常盤貴子と安達祐実のところどころで垣間見られる妖艶さ。
看護師たちの写真のシーンが2度あったが、個人的にあれは2度ともゾッとした。

観始めは「何だこりゃ」と思った映画だったが終わった時不思議とまたそのうち観てみようかと心変わりした。
夏の少し前に観るのがいいのかもしれない。
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