ジャイロ

静かについて来いのジャイロのレビュー・感想・評価

静かについて来い(1949年製作の映画)
4.0
これ、フィルム・ノワール???

裁判官が殺人犯で連続殺人事件

う~ん

これだと語弊がある

えーっとつまり「ジャッジ(裁判官)」という名前のシリアル・キラーです。ジャッジします。ギルティします。

次々と増える犠牲者、止められないジャッジ・キル、そんなイライラを煽るように、警部補にしつこくつきまとう雑誌の女性記者。

警察は二流雑誌の記者など歯牙にもかけないのです。

食い下がる女性記者

軽くあしらう警部補

それでもしつこいジャーナリスト魂

しかしこの記者…

とんでもないコネクションを持っていた(笑)

『絞殺魔』ほどシリアスじゃないからたまにフフっと微笑んでしまう。そんな軽めのフライシャーですね。

やがて犯人探しは行き詰まり、前代未聞の人形捜査が始まるから、これはもうびっくりしますよね。だって…ほら…ちょっと気持ち悪いし…

次々としょっぴかれる容疑者たち

なかなか捕まらない殺人犯

進展しないその捜査にやきもきします。でも人形とお話しするのはさすがにかなり気持ち悪いかな💦

そして我々はとあるシーンでゾッとするのです。

ジャッジ怖い

((( ;゚Д゚)))ヒイイイイイイイイイ


そして今宵もまた雨が振り、戦慄の夜が訪れるのであった…

件のゾッとするシーンと犯人の顔が白日のもとにさらけ出される瞬間の不気味さと静けさ、キャットウォークの攻防と、なかなかに面白いシーンがありました。マシンガンをぶっ放すところなんかは時代を感じますね。

そしてラストのあのセリフ!!あのユーモアがこの映画の軽快さを凝縮してるのかなって、そう思います。フライシャーの初期作品にして軽めの(?)シリアル・キラーもの。わりと好きです(短いし)。