アタフ

処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビのアタフのレビュー・感想・評価

3.9
「処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ」うん、もうタイトルからしてやばいよね。超絶B級臭のするタイトルから製作がノルウェーときたもんだ、一体どんな映画なのか想像もつかない。

なんですが、評判が良かったのと、ヒューマントラストシネマ渋谷でちょうどやっていたので好奇心で見ていました。というかこれ2作目の作品だったのか!!気づいたときにはチケットを予約していたので時すでに遅し…ですが、結論から言うと問題はなかった!!前作を見ていなくでも面白いことには変わりないですし、冒頭前作のおさらいもあるので大丈夫です。

~あらすじ~
蘇ったヘルツォーク率いるナチゾンビ軍団を止めるために、
主人公一派はソビエトゾンビを復活させ激突させようとするのであった…
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最凶には最凶をぶつける『貞子vs伽椰子』のような素晴らしくも頭のおかしな発想。クライマックスのナチゾンビとソビエトゾンビの激突には、とんでもなさすぎて声をだして笑ってしまいましたよ。人間あまりにも意味の分からんものを見せられると笑ってしまうとうことがよく分かりました。ナチスのゾンビとソビエトのゾンビがノルウェーで戦うって、書いてるだけで訳が分かりませんもんね。

ただ、この映画はナチゾンビとソビエトゾンビを戦わせるという一発ネタの映画ではなく、要所要所のギャグ、それも超絶不謹慎ギャグがこれでもかというほど詰め込まれていて、つまらなかったり退屈なシーンが全くないのが素晴らしいところ。

人間の腸で戦車に給油するシーンとか、車をぬかるみから抜けるさせるためにゾンビを板替わりに使うシーンとか爆笑もんですし、女子供相手でも容赦のないグロ描写には、笑いながらも「これ笑っていいのか…?」と少々引け目も感じるほど。普通、ベビーカー押してる女性に対して戦車砲ぶっ放さないよね!?どうぜんにようにぶっ放すからね、スゲーよこの映画!!

登場キャラクターも曲者揃い、ナチゾンビの腕を移植されゾンビパワーを得る主人公、主人公に協力するゾンビスクワッドのメンツのどうしようもない感じも面白い。でも以外と頼りになるオタク達でハンマー、爆弾、スコップなどを駆使してゾンビを駆除していく様は爽快である。

全体的に不謹慎なグロ描写のオンパレードで向かない人には本当に向かないと思うが、ゾンビ映画が好きな人間は見たほうがいい!というより絶対に見るべきとおススメできる素敵な一本。
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