前作で片腕を失った主人公だが、なんとか逃げ延びて下山する。しかし、ナチゾンビ軍はまだ目的を果たしていなかった......。
前作から7年越しの続編が、ようやく日本でも公開されたので観てきました。
とりあえずめちゃくちゃ面白かったです。
前作はゴア描写は行きすぎて笑えたもののシリアスな雰囲気のゾンビ映画でした。しかし、前作ののちゾンビランドを筆頭にゾンビコメディブームが到来。その影響からか、ノルウェー産の本作もアメリカのゾンビコメディみたいな感じになってました。
この辺前作のファンからすると複雑かも知れませんが、私は前作にさしたる思い入れもないしゾンビコメディ大好きなので楽しめました。
まずキャラがいかにもっすね。『死霊のはらわた』のアッシュや『シャークネード』のファンよろしく、1作目を生き延びたことで戦士として覚醒した主人公。新キャラとしてキュートなオタク3人組、博物館長、『死霊のえじき』的なペット系ゾンビと濃い面々への愛着で物語が牽引されます。突っ込みどころがありすぎるのも最高!
しかしキャラ萌えコメディにはなりつつもグロ描写の不快感はさすがで、血よりもゲロのがたくさん出るあたり気持ち悪いし、内臓は便利なロープでしかないし、人間に尊厳はない!!!登場人物にナチュラルに倫理観がないところが最高です!!!
そして噛まれても感染するわけじゃないからバトルはもはやただの殴り合いで原始的に面白かった。
そして、ラストシーンは倫理観が行き着く果ての地獄のような天国のような光景に戦慄。アレは腐ってないの?......なんて野暮なことは言いません(言った)。
今のところさらなる続編の話は聴きませんが、1と2の間も長かったので今後無いとも言い切れませんよね。期待はせず楽しみに待ちたいと思います。