脳漿ぶちまけろーーーー-!!!
ってあれ?
ぶちまけられて…
ないだと!?
その始まりは、怪しさ爆発でした。
いきなりステーキがモノクロなのになんて旨そうなステーキだ。これは肉テロだ。肉食べたい。ステーキ食べたい。ほんわかします。フリッツ・ラングらしからぬ、生ぬるいストーリーかもしれないと思って観てました。
もちろん違いました。
楽しい時間はここまで。ここから先は復讐の時間です。
この状況は異常だ。得体の知れないなにかに巻き込まれている。薄気味悪い。
あれ?部長?
うちの会社の部長にすごく似ていてびっくりした。悪党のビンスを演じてるのはリー・マーヴィン。この人『スパイクス・ギャング』の人だ。若すぎて分からなかったけど、この頃から悪党顔だから根っからの悪役なんですね。部長、これ大丈夫ですか?部長の顔って(規制)
デビー役を演じたグロリア・グレアム。不思議な雰囲気を持つ女性だ。表情にあまり動きがない。口許だけ動かして喋るし、その動きはまるで猫。自由です。もう最初から最後までフリーダム。雰囲気持ってるなぁ。
そして、すべてを敵にまわす男デイブ・バニオン。顔は優しいんだけどすごい怒ってる。それが逆に怖い。何するか分からない。演じるのはグレン・フォードさん。このお方は『ポケット一杯の幸福』でもデイブという役を演じていましたね。
タイトルの意味、復讐の理由が分かってきます。うんうん。でしょうね。誰だってそうする。俺もそうする。
「虎の尾を踏み、龍の逆鱗に触れていたんだ」(言ってない)
「テメェには地獄を見せてやる!!」(言ってない)
「糞味噌にしてやら゛アアア!!!」(言ってない)
注)こんな熱い展開はありませんでした。
復讐するは誰にあるの?意外な展開と意外な復讐が意外すぎてついてくのがやっと。
人は一人じゃない
これがまた堪らなく嬉しかった。
見えないところで人が簡単に死んでいくのが観ていて怖かったです。