ブタブタ

Wake Up, Girls! 七人のアイドルのブタブタのレビュー・感想・評価

2.5
TVシリーズ第一話のパンチラは何だったのか?の謎がラストで解ける。
「アイドルを売り出す」って事に関して、あの女社長もマネージャーもダメなんじゃないだろうか。
之はフィクションでアニメであるにも関わらず。
主人公はかつてAKBみたいなトップアイドルグループのセンターで、そこをやめて地方の無名のアイドルグループの立ち上げに参加する。
リアル路線アイドル・アニメってやろうとしてる事は頭では理解出来ても、これをアニメで見せられても。
夢もないしカタルシスもない。
この子ら(本当に見てると「この子ら」って感じになってくる)が国民的なスターになったりしたらそれこそ嘘だし、結局何をどう楽しめばいいのか、結末も凄いことは起きないんだろうなとか思うとそれ以上見る必要はないとか思ってしまうし。
あの第一話の意味不明な場末のパンチラ・デビューLIVEが最高の盛り上がりで「タチアガレ!」は本当に名曲だし、アレだけでこのアニメは大勝利な気もする。
時系列的にどうなのか分からないけどラストアイドルって何かアイドルなのに悲愴感が漂ってる感じやデビュー曲とか本作をパクって、コンセプトに使ってるんじゃないだろうか?
そう思うと本作で悪役として否定的に描いてるメジャーアイドルの方法論やプロデューサー(要は秋元)の方が「アイドルを売り出す」という事について当然分かってるし、結果的にアイドルになりたいって言う「あの子ら」の夢を叶える事が出来るのは「こっち」ではなく「あっち」だと思う。
しつこいですけど之は「アニメ」なのに夢やファンタジーを描けないってどういう事?
結局、山本寛監督のいつもの裏事情のゴタゴタでこのアイドルユニットプロジェクト自体もひっそり終わったみたいで寂しい限り。
コレでデビューした新人声優さん達は声優として頑張って欲しいです。
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