ピッツア橋本

アンビリーバブル・トゥルースのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

4.4
“取引しよう。君の未来と僕の過去を”

自動車工の娘に生まれで将来に悩む哲学系美少女と、恋人とその父親殺しで刑務所から出たばかりの好青年が織り成す青春ラブストーリー。

この美少女がハーバード大学に合格出来るほど賢いんだけど、才色兼備ではなくて、女の子特有の理屈と感情のバランスが全然取れてない感が絶妙に描かれている。
頭良さそうなこと言ってるんだけど全然行動と伴ってない感じ。

それを受け入れたり、振り回される影のある好青年の心模様や感情の機微が切なくて良い。

邦画でこの設定やったらもっとトーンの低い人間サスペンス調になっているはずが、本作だと何か緩くて爽やか。

本作にはよく“deal”取引しよう、という単語が出てくるけど、どれも口約束でガバガバで、ダチョウ倶楽部の押すな押すな的な印象さえ受ける笑

でもどのキャラの裏切り方も人間味があって良いと思った。
ロマンスより人間味に比重を置いた、心地の良いラブストーリーでした。
ピッツア橋本

ピッツア橋本