しゃおりん

17歳のしゃおりんのレビュー・感想・評価

17歳(2013年製作の映画)
3.3
初体験が期待はずれなもので、何かを追い求めるように娼婦になって自分の体を売り続ける少女の姿はまるで思春期の獣だった。
自分の持っている怒りとか悲しさ、寂しさを凌駕した幸福感を求めてセックスすると案外残念な結果になって余計に悲しくなったりするのかな、と。それが初体験ならば余計に。

パーティーで出会った彼はすごく優しくてイザベルを愛してくれるんじゃないか、売春に頼らなくてもうまくいくんじゃないかと思ったけど、結局なかなかうまくいかなかった。イザベルの琴線に触れる「何か」が足りなかったのか…?そこらへんは私にはよく分からなかったけど、とにもかくにも少女から女に変わる時の爆発的なエネルギーってすごい熱量だと個人的に思ってて、そういう欲動みたいなものに突き動かされた危うい雰囲気がイザベルの魅力だと思った。だから、ただ優しい彼は選ばれない。