どや

百瀬、こっちを向いて。のどやのレビュー・感想・評価

百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)
3.0
Amazonプライム・ビデオで鑑賞。
これは小説の方が絶対いいんだろうな、と映画の途中でずっと思ってた。

110分くらいかな?にしては個人的にすごく長く感じた。
蛇足感はないし、むしろ短く深く描かれていたなとは思うけど、演技が若干足を引っ張っている気がする。ワンシーンずつ、セリフが終わった後とかその人を2.3秒写し続けるスタイルが全体を通してずっとあった。
その人の感情を表情や仕草で伝えてきてるのは分かるけど、それまでのセリフや仕草が何となく薄く感じてしまう。
そして小説原作ってことでセリフがたまに鋭く、伏線のような含みを持ったものを言うところでも、なんかもうちょいかなーと思った。

最後の花言葉の伏線にはゾッとするものがある。でもそれも含め、途中のボートシーンでの先輩の彼女のセリフや、相原のセリフなど映画や本から出て来た言葉に受け取る側も考えさせられるからこそ、も少し重くくるようにしてほしかった。
だからこそ今作は小説の方がいいと思う。小説読んだことないけど。

個人的に早見あかりの顔が好きすぎて、でも元アイドルだし演技は期待できねえな、と思ったら中々良き。相原くん役の人は何だろう、申し訳ないけど顔がちょっと苦手なタイプだった笑
それも踏まえて微妙に感じたんだと思う。

同じく現在と過去を行き来する映画で最近「君の膵臓をたべたい」があったけど、あれと比べると若干足りなかった気がする。
でもまあ逆に言えばそれだけ深い、考えさせられるようなセリフや言動が多かったって思ったらだいぶすげえとも思う。

映画の途中で、あ、これ百瀬の大人版は映らないなって思ったけど、最後がああいう感じとは。
声をかけようとしてかけれない、こっちを向いて欲しいのに向いてくれない。もどかしさと自分のどうしようもなさをおれも感じることができて、少し懐かしいとは感じたものの、ここまで拗らせてはいなかったので共感度もそこそこ。

小説読もう。早見あかり好きな人はみよう。
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