はまち

百瀬、こっちを向いて。のはまちのレビュー・感想・評価

百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)
2.0
これは想像力を全開にしなければ観終わった後に、
え?……は?
となってしまうタイプのやつ、、、。
原作読んでないけど原作の方が面白いのだろうと容易に想像できる。←ただのフォロー?^^;

全員が全員、本音を言わないし言えない。
自分の気持ちに蓋をして、後悔をしたまま、そのまま大人になる。
そのやるせなさは計り知れないもの。

想像力を働かせるととても切ない気持ちにはなれるんだけどね、
重要な部分を出さないのはあえての演出なんだとは思う。
宮崎先輩の家の事情とか、先輩の気持ちの部分はもうちょっとドラマチックに見せて欲しかった。
そうすれば、明るくてハキハキしてて家族思いの優しい百瀬の失恋する様は、顔を映さなくても、もっと美しく残酷に感じた気がする。
そしてその方が感動できた気がする。
(その、最後こっちを向かない百瀬を、カメラも捉えないという演出は、
「BECK」を思い出したけど。う、歌わないんかーーーい!と心で叫んだよね)

徹子は徹子で、
何かしらの苦悩もあったことは垣間見せてくれるがそれも想像力を働かせなければ見えないので、
ただ美人でしたたかな勝ち組イメージばかり先行した。

そして大人になった4人が再会、、、、、、しない!!笑
再会したのは主人公のノボルと徹子だけ。
宮崎先輩は登場すらしないし、百瀬に至ってはすれ違うだけで終わり。
せめてノボルから声を掛けるとかしてほしかったわー、その先どうなるかは別として。

想像力を働かせて見たら結構いい映画だと思う。
「あえて」見せない、出さない、言わない、、、、というやり方はアリだと思っているが今作ではしっくりこなかったかなー。
引き算の演出の難しさを知ったような。
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